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予想の実際

このソフトの予想レースのメインターゲットは重賞競走です。
購入する馬券は馬連であり、購入点数は6点に固定しております。
これは、JRA-VAN のHPに掲載の 星取表(的中比較) を意識した事もありますが、馬券の種類も購入点数も標準的であると考えているからです。

重賞競走と言うのは、実際は競走馬の能力が拮抗している場合が多くて、大変予想が難しいレースであるのは事実です。
なぜ予想の難しいレースをメインターゲットにしているのかの理由は下記の点にあります。
(1)重賞レースは多くの人が馬券を購入するレースである事。
(2)レースに参加する馬も十分に仕上げられた最高の状態である場合が多い事。
(3)騎手も通常のレースよりは、勝利したい意欲が強くてことさら真剣に騎乗する事。
(4)重賞レースには独特のレースパターン(傾向)が存在していると思う事。

(4)を除けば、ほとんどの方が同様の考えをお持ちになると思います。
「エクセル競馬予想 馬ちゃん」の重賞競走の予想結果は、「馬ちゃんの競馬予想」に掲載しておりますが、この成績の良し悪しは、実は(4)のレースパターンが一致する度合いに他なりません。
このソフトを作成するために、過去の数年前からの重賞競走のレース結果を調べて、調べた範囲で的中率や収支結果の良いパターンに設定しております。
競馬番組に出てくる過去のレース傾向の分析のようなものですが、分析しているレース数が数十〜数百である点だけが異なっております。
過去の年度のレース分析結果を、的中実績 として記載しておりますので、興味のある方は御覧いただきたいと思います。

このレースパターンは、未勝利戦や条件戦では満足には通用しません。
私なりに調べた結果ですが、未勝利戦や条件戦はあまりにも変化要素が多すぎる事が原因のようです。
例えば、各馬には距離適性があるはずなのですが、色々試しているのかめちゃくちゃに使う馬も多いですし、芝コースとダートコースを混在して使う事なども日常的に行われております。
ひどい場合には、仕上がっていない馬を調教代わりにレースに出走させているとしか思えない調教師まで居る有様です。
大袈裟に言うと、レースの使い方がでたらめであると思っております。
こんな内容のデータをいくら分析しても、まともな分析結果を得る事は出来ません。

さすがに重賞競走に出走する程の馬は使われ方も適切ですし、調教師のレベルも高い人が多いようです。
重賞競走の的中率が比較的良いのは、こんな点にあるのではないかと思っております。
無論、未勝利戦や条件戦でも的中率が他のソフトと比較して特に劣っている訳ではありません。

●2008年の有馬記念の予想結果

昨年の有馬記念の予想結果を新バージョンの「エクセル競馬予想 馬ちゃん」ハイブリッド版(Ver1.07)で予想させてみました。

有馬記念予想

ずばり的中といけば良かったのかも知れませんが、Lダイワスカーレット以外は取り上げる事が出来ませんでした。
Mアドマイヤモナークは14番人気の馬(最低人気)の馬でもありますから、無理っぽい事は確かでしょう。
穴馬予想の多いNEXTのデータマイニング予想(印5)でもDフローテーションを本命にしたピント外れの予想をしています。

●2008年度の会心の予想結果

旧ソフトのスペシャル版(ver1.05)の2008年の会心の予想結果と言えば、配当では2008年12月20日の愛知杯の予想だったでしょう。
このレースは中京で行われたGVのハンデ戦でしたが、人気薄の軽ハンデの馬が1,2着になって、61,380円の高配当になったものです。
馬ちゃんの予想は内容は以下の通りです。

中京11R

同じ予想を新ソフトのハイブリッド版(Ver1.07)で予想させた結果は以下の通りです。

新中京11R

ハイブリッド版で最初にプログラムを組んだ時にはこのレースは的中しませんでした。
これでは面白く無いので、ハンデ加点を修正して的中するように修正しました。
競馬予想は高額配当が的中するソフトが必ずしも良いソフトとは言えない場合があります。
例えば年に1回しか的中しなくても10万馬券を的中したソフトは良いソフトなのかと言うと、安定性が無いでしょうから良いソフトは言えないのと同じです。
私は的中率と回収率のバランスの良いソフトが良いソフトであると考えております。

そうは言いましても、競馬の現状は高額配当を的中出来なければ儲ける事は出来ません。
約25%もの控除が行われているのですから、無理もない事だと思います。
競馬予想も競馬予想ソフトも馬券を買う人の多くも万馬券を的中させる事ばかりに躍起になっております。
現在御覧いただいている方も「エクセル競馬予想 馬ちゃん」は高額配当をどれだけ的中出来るのかに注目される方も多いと思いますので、2008年度の旧バージョンの高額配当の的中例を記載して新バージョンと比較して見ようと思います。

◆2008年1月20日中山11R京成杯GV(配当 8,380円)のスペシャル版(Ver1.05)の予想結果です。

京成杯

同じレースをハイブリッド版(Ver1.07)で予想させた結果です。

新バージョン京成杯

ハイブリッド版の前バージョン(Ver1.06)では的中出来ていたのですが、Ver1.07では的中出来ませんでした。
このソフトではトータル的にバランスを取って予想しておりますので、特定のレースで的中出来なくても気にはしておりません。
逆に、強引に的中させるような配点を行うと悪影響が出る場合の方が多いです。


◆次は2008年2月11日東京11R共同通信杯GV(配当 9,960円)のスペシャル版(Ver1.05)の予想結果です。

共同通信杯

同じレースをハイブリッド版(Ver1.07)で予想させた結果です。

新バージョン共同通信杯

予想内容や配点は異なっておりますが的中しております。


◆次は2008年2月17日京都11Rきさらぎ賞GV(配当 9,140円)のスペシャル版(Ver1.05)の予想結果です。

きさらぎ賞

同じレースをハイブリッド版(Ver1.07)で予想させた結果です。

新バージョンきさらぎ賞

ハイブリッド版のVer1.06では的中出来ませんでしたが、Ver1.07では的中出来ております。
予想ソフトで大事な事は、的中するか否かよりも評価の高い馬が上位に入線しているかどうかでしょう。


◆次は2008年4月6日中山11Rダービー卿チャレンジトロフィーGV(配当 7,670円)のスペシャル版(Ver1.05)の予想結果です。

ダービー卿

同じレースをハイブリッド版(Ver1.07)で予想させた結果です。

新バージョンダービー卿

スペシャル版では的中できましたが、ハイブリッド版では的中できませんでした。
このレースだけはプログラムの調整を試みましたが、どうしても的中させる事は出来ませんでした。
スペシャル版はメリハリを多くしていますので嵌った時は高配当が的中出来ます。
それにしてもマルカシェンクは、マイルチャンピオンシップ(GT)で1着と0.4秒差程の馬が、なぜGVの富士Sやダービー卿では惨敗するのでしょう。
馬の状態にムラがある(グレードの低いレースは調教で手を抜いている)のか、騎手の技術レベルに問題があるとしか思えません。

その他にも万馬券の的中は、新潟2歳ステークス(配当 11,490円)と小倉2歳ステークス(配当 12,570円)がありますが、どちらのソフトも的中しております。
上記の結果からは、高額配当の的中数の少ない新バージョンが劣っているように感じられる方もおられるかと思いますが、実際の金額の差は微々たるものです。
どの年度でも安定して的中する点に於いては、新バージョンの方が優っていると考えております。

●配当が低いレースを的中できているのか

競馬予想もそうですが競馬予想ソフトでも配当が低い(予想が容易な)レースを的中出来ているのかどうかが重要になります。
単に高額配当だけを的中させたいのであれば、例えば全レースを@ABC番のBOX買いにするぐらいでも大穴が的中出来る事があります。
さすがにこんな予想は誰もまともな競馬予想だとは思わないでしょうが、これに近い事を競馬予想ソフトが行っていても気が付く人は少ないと思います。
予想ソフトがまともな(常識的な)競馬予想なのかどうかを調べるには配当が低いレースを的中できているのかどうかを調べれば一発で判断する事ができます。

馬ちゃんがまともな競馬予想を行っているかどうかを調べて見る事にします。
2008年度の重賞競走で最も配当が低かったレースと言えばラジオNIKKEI杯です。

◆2008年12月27日阪神11RラジオNIKKEI杯GV(配当 230円)のスペシャル版(Ver1.05)の予想結果です。

ラジオNIKKEI杯


同じレースをハイブリッド版(Ver1.07)で予想させた結果です。

新バージョンラジオNIKKEI杯

1着馬がどちらの予想も得点順位が低いのが気になりますが合格でしょう。


◆次は2008年9月20日阪神9R阪神ジャンプSGV(配当 320円)のスペシャル版(Ver1.05)の予想結果です。

阪神ジャンプS

同じレースをハイブリッド版(Ver1.07)で予想させた結果です。

新バージョン阪神ジャンプS

こちらも全く問題はありません。


◆次は2008年3月15日阪神9R阪神スプリングジャンプGV(配当 360円)のスペシャル版(Ver1.05)の予想結果です。

阪神スプリングジャンプ

同じレースをハイブリッド版(Ver1.07)で予想させた結果です。

阪神スプリングジャンプ

3点BOXで買わないと的中しませんが、パーフェクトな予想ですから問題は無いでしょう。
障害競走は嫌う人が多いのですが、意外に堅く決着するので買い方を工夫すると儲かるレースになる場合が多いようです。


◆次は2008年9月28日阪神10R神戸新聞杯GU(配当 550円)のスペシャル版(Ver1.05)の予想結果です。

神戸新聞杯

同じレースをハイブリッド版(Ver1.07)で予想させた結果です。

新バージョン神戸新聞杯

こちらも全く問題は無さそうです。


◆次に低い配当はは2008年11月2日東京11R天皇賞GT(配当 550円)のスペシャル版(Ver1.05)の予想結果です。

天皇賞

同じレースをハイブリッド版(Ver1.07)で予想させた結果です。

新バージョン天皇賞

競馬史上に残る有名なレースですが、こちらも全く問題ありません。
6点も購入すれば足が出るレースですから、この程度が的中しなければ泣けてくるでしょう。


配当が低いレース結果を見るのはつまらないですから、画像の表示はこのぐらいにしますが、配当が600〜700円のレースの的中実績を記載します。
◆2008年3月15日中京11RファルコンSGV(配当 660円)
スペシャル版(Ver1.05)は的中でした。
ハイブリッド版(Ver1.07)は的中しませんでした。

◆2008年3月29日中山11R日経賞GU(配当 630円)
スペシャル版(Ver1.05)は的中でした。
ハイブリッド版(Ver1.07)は的中でした。

◆2008年4月19日中山11R中山グランドジャンプGT(配当 670円)
スペシャル版(Ver1.05)は的中しませんでした。
ハイブリッド版(Ver1.07)は的中しませんでした。

◆2008年6月1日東京12R目黒記念GU(配当 600円)
スペシャル版(Ver1.05)は的中でした。
ハイブリッド版(Ver1.07)は的中しませんでした。

◆2008年9月15日阪神10R朝日チャレンジカップGV(配当 620円)
スペシャル版(Ver1.05)は的中でした。
ハイブリッド版(Ver1.07)は的中でした。

◆2008年10月18日京都11Rデイリー杯2歳SGU(配当 690円)
スペシャル版(Ver1.05)は的中しませんでした。
ハイブリッド版(Ver1.07)は的中しませんでした。

以上ですが、この結果から馬ちゃんはまともな(常識的な)予想を行える競馬予想ソフトだろうと思っております。
勿論、これは私が決める事ではなくて、お使いになられている方が判断される事であるのは言うまでもありません。

●1頭の馬の馬券が異常に買われた場合

競馬予想ソフトの中にはインサイダーオッズ予想と称して、時系列の単勝人気から調べて異常に馬券の購入された馬をピックアップする予想方法があります。
主に朝一番(特定の時間)の馬券の売れ行きとレース直前の人気の状態から判断している場合が多いようです。
いかにも有力そうな予想方法で、私も時系列データを注視していた時期もあったのですが、インサーダーオッズと呼ぶのは大袈裟過ぎる気がします。

10年以上も昔なら朝一番で競馬関係者が馬券を買う事もあったのかも知れませんが、インターネットで簡単に馬券が買える今日ではわざわざ目立つ朝に競馬関係者が大量に馬券を買う事など考えられません。
もし行うとしたら、他の人が気づいても追随出来ないように、しかも目立たないように発売締め切りの5分前ぐらいに一括購入するのは明らかです。
仮に、現在でも朝一番に競馬関係者が馬券を買うとしたら、レース開始まで一時(いっとき)の時間の余裕のない少数の人達だけでしょう。

実際に発売直後等に単勝が多く買われる馬はおりますが、特にそのような馬が勝利する度合いが高いと言うことはありません。
大穴が出た時に改めて調べてみたら発売直後に多く買われていたと気づく程度で、恐らくは厩舎関係者が買ったものでしょう。
インサイダーオッズの的中例としての記載を見ると、こんなレースばかりを集めておりますが、多くても10回に1回あるかないか程度でしょう。
投票の初期では10万円単位の金額で単勝を購入すると圧倒的なシェアを占めますが、これを異常オッズと呼ぶには余りにも頼りが無さ過ぎます。
私自身は馬を見る必要が無く、出走馬の名前すら知らなくても予想できるような予想方法は邪道だと思っておりますし、予想を行う楽しさも失っていると思っていますので、オッズを基にした予想方法を作成する気は全くありません。 (そのような方法で確実に儲かるのでしたら一考はしますが。)
私のソフトの時系列分析グラフで異常オッズ(と呼ばれるもの)の確認は容易ですから、確かめてみたい方はグラフを眺められてはいかがでしょうか。

ここでは、異常投票の参考例として2007年9月23日の中山8Rで中館騎手騎乗の@ロトブルースターの単勝が異常に購入された時の時系列データを下記に示します。

時系列グラフ

驚異的な単勝の売れ行きで、レース直前でも単勝は100円のままでした。
それならばと、私もこの馬を含めた3頭のBOXの馬連を押さえにして、この馬以外の単勝を2点買ったのですが、同様の考えを持った人は多かったらしく、結果はこの馬が1着で単勝は120円になりました。
単勝が外れても押さえの馬連の馬券でとんとんは維持できるはずでしたが、押さえの配当も急に下がってしまい足が出る結果になってしまいました。
しかし、誰がリスクもかなりある競馬に数千万以上の資金を投入しているのでしょうか。
レースには作為的(八百長)なものもあると言われておりますが、この目立つレースがそうであったのかまでは私には判りません。

著名な調教師や騎手の引退レースなどでは、周りの馬が真剣に追わない感じは受けますが、これは彼ら(調教師や騎手)にとっては礼儀なのでしょう。
この程度の事は、競馬を趣味としている人であれば常識になっております。
少なくとも、作為的(八百長)なレースが日常的に行われていない事だけは断言出来ます。
もし、特定の騎手や調教師が度々そんな事(故意に有力馬を敗退させる事)をすればデータ上にはっきりと現れますのでとても無理です。

八百長と言えば、1965年に山岡事件と言う中央競馬史上最大の八百長レースが行われたそうですが、競馬の専門家がパトロール映像を見ても、どこが八百長か(八百長行為)を見抜けなかったそうです。
これだけの数の騎手と調教師がおりますから八百長レースをする人も中にはいるだろうと考えるのが自然ですが、仮に八百長が行われたとしても見抜く事は出来ません。(極秘情報などと呼ばれる物のほとんどが嘘(ガセネタ)である事は良く知られております。)
もし、それが気になって仕方の無い人は競馬には参加しない方が賢明でしょう。

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