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ソフトの内容

「エクセル競馬予想 馬ちゃん」スペシャル版 のソフトの予想の基にしている内容を御説明します。

私のソフトは、過去のレース結果から特定の条件を抜き出して、それに配点を与えるようになっています。
多くのソフトも、大なり小なりの差はありますが、このような配点方式が多いようです。
ある部分の配点の点数を1〜2点変えただけで、トータル的な的中数が大幅に変化します。
特定のレースで的中するように調整しても、全体的に的中数が増えなければ意味がありません。
この検証には、少なくとも過去2〜3年分はチェックする必要がありますから、かなりの労力を必要とします。

私は競馬の予想はこうすれば必ず儲かるという方法は無いと感じております。
特定の年度で的中率がよくても、別の年度ではさっぱり的中しなかったりします。
「 競馬必勝法 」 と言うものは存在しないだろうとは、過去のレースを分析した結果から自信を持って言えます。
競馬の競走結果は、偶然性と必然性が複雑に組み合わさった微妙なバランスの上で成立しているのではないでしょうか。
全く儲からないソフトはいくらでも存在しておりますが、常に儲かるソフトは皆無だと思います。

このソフトの配点している内容について御説明します。
以下の記載は私が競馬予想を行う上で重要ではないかと考えたものですが、レース結果はこれだけで決まるものでは決してありません。
偶然に馬場の良い所を走れたので勝てた場合もありますし、レース展開などにも大きく左右されます。
雨の日には前を走る馬から泥を被せられただけで走る気力を無くしてしまう馬もおります。
競馬はパーフェクトな予想は絶対に出来ないものである事(所詮はギャンブルである事)だけは認識していただきたいと思います。

細かい配点の点数については常に試行錯誤しておりますし、とても説明しきれませんので実際の配点の点数を見て確認していただきたいと思います。

●基礎点の配点

下記は旧ソフト(「エクセル競馬予想 馬ちゃん」Ver.1.03)の時の基礎点の配点内容です。
この配点は前走に参加していたレースのグレードで決定しておりました。

ランク別による基礎点
 GT馬50点
 GU馬40点
 GV馬35点
 オープン35点
 1600万27点
 1000万20点
 500万15点
 未勝利15点
 新馬15点

このような方法で競走馬の能力を点数化しているソフトを参考にしたのですが、実はこの方法には以前から疑問を感じておりました。
確かにGT馬は未勝利馬よりも能力は高いのですが、GTレースに参加しているだけでGT馬とする点にやや無理があると感じた事が1つ。
更に、点数を100点満点とすると、この配点にこれだけの差をつけると他に順位点とか斤量点とか人気点を加えた場合にかなりのアンバランスになる事。
例えば、順位点として10点を与えた場合に、その10点の価値がGT馬と未勝利馬では極端に違ってしまう事になります。
予想をGTレースに限定して使う場合は問題ないでしょうが、それでは予想できるレースが極端に少なくなってしまいます。

そこで、「エクセル競馬予想 馬ちゃん」スペシャル版 では、基礎点は前走のレースのグレードで決めるのでは無く、競走馬が固有に持っているものとしました。
次に、基礎点のアンバランスを緩和するために、基礎点は4桁にしてレースのグレード別に配点するようにしました。
各競走馬が、グレード別の配点を持つ事によって、グレード間を移動した場合でも、最適な基礎点を持つ事ができるようになります。
多くの競馬予想ソフトは、レースのグレードが変わった場合には一定の割合で補正しているようですが、競走馬の脚質などによって微妙に差が出るように思います。
この変更は予想精度の向上に役立ったと感じております。

●斤量修正

斤量による修正を行う事にも難しい要素が多くあります。
馬の馬格(体型、馬体重)によっても、影響力に差があると言われておりますし、牡馬と牝馬では牝馬は影響に敏感とも言われております。
又、前回の斤量の時からの期間によっても影響力が違うと言う説もあります。
又、53 Kから 54 Kの変化には影響はないが、 58 Kから 59 Kは影響が多きいという説などもあって、単純ではありません。
私はその他に、騎手の技術によって馬に重量の負担を感じさせない騎乗方法もあるのではないかと思っております。
レースのペースによっても斤量の影響度が違ってくるでしょうし、馬場状態によっても影響度は異なるはずです。

障害競走の牝馬のコウエイトライのように、同じ60Kを背負った牡馬と対戦しても十分に勝ちきれるように、牝馬だから斤量の影響を受け易いとも一概には言えません。
斤量が軽くなった場合は有利であろうと言う事で評価点を上げてはおりますが、実際には関係しない場合も数多く見受けられます。
斤量が少なかったために人気薄の馬が勝ったように思えるレースでも、実際はそんな単純な理由だけでは無い事が多いような気がします。

このソフトでは、斤量が前走よりも少なくなった場合は有利であるとして配点を与えておりますが、その場合に斤量の影響度の差があるだろうとの観点から、馬体重や前走の着順によって配点に差をつけております。
これが適切な事だったのか余計な事だったのかは、今もって掴めておりません。

【注記】
著名な競馬予想ソフトは以下のように斤量に対しての補正を行っております。
西田式スピード指数:(斤量−55)×2
京大式スピード指数:1`増毎に−0.2秒の補正
仲谷式ルール:1`増毎にルール値−1として補正
統計的に見た場合には、このような比例関係は全く無い事が確認されております。

●休養期間の修正

これも修正が大変難しい要素です。
一般的には、長期休養明けの馬は減点要素になるのですが、休養期間中にしっかりと調教をつんでいる馬は、いきなり出走してもそれほどの能力の低下はありません。
長期休養明けの馬は一般的に人気になりませんので、本当はそのような馬の中から有力馬を探し出すべきですが、調教データや馬体重から判断するのは無理があります。
このソフトでは、休養する前の順位だけを参考要素として、休養前の成績が悪くないのに休養した馬は、減点を除外したり軽減しています。
データだけではとても判断は無理ですので、長期休養馬は必ずパドックで状態を確認する事が必要です。

後日に、JRA-VAN のデータde出〜た を何気なく見ていたら長期休養明けの競走馬の勝率等のデータが載っておりました。
参考までにそのデータの一部を抜粋させていただきましたので、下記に記載します。
2005年1月に書かれたものですのでデータは古いですが、傾向的には変わりがないと考えております。

■1995〜2004年度に於けるローテーション別の勝率等

間隔 合計頭数 1着数 2着数 3着数 4着数 5着数 5着以下 勝率 連対率 複勝率 平均着順
連闘
27616
2019
2054
2195
2201
2155
16992
7.3
14.7
22.7
7.2
2週
134817
10379
10653
10925
10703
10692
81465
7.7
15.6
23.7
7.1
3週
102464
8389
8421
8147
8172
7965
61370
8.2
16.4
24.4
7.2
4週
50441
4237
4082
4042
3987
3914
30179
8.4
16.5
24.5
7.2
5〜9週
52516
4071
3909
3753
3777
3828
33178
7.8
15.2
22.3
7.6
10〜半年
32553
1993
1942
1907
2005
2124
22582
6.1
12.1
17.9
8.3
半年以上
18383
883
883
890
932
1065
13730
4.8
9.6
14.4
9.0

これを見てどのように感じられるかは人によって様々でしょうが、連闘馬でも休養明けの馬でも決定的な差は無いように私には感じられました。
私の感覚では半年以上の休養明けの馬などは、まず勝てないと思っていたのですが5%近い勝率がある事に驚きました。
調教も十分行ってはきたのでしょうが、それ以上に馬の格差が多きかったのでしょう。

【注記】
競走馬を酷使(短いローテーションで数多くのレースに参加)すると、競走馬としての寿命が短くなるのは確かのようです。

●順位点の配点

順位点は着順による配点です。
順位が良い馬が能力が高いのは確かですが、相手関係もありますし、そのレースのグレードによっても順位の価値は異なります。
このソフトでは、レースのグレードによって、少々の調整を行っております。
又、同じ2着でも1着馬から0.1秒差の2着と0.5秒差の2着でも価値が異なります。
例え6着でも1着馬から頭差の6着も中にはありますから、単純に順位だけで配点は行っておりません。

●人気点の配点

人気とはそのレースの単勝人気をここでは言っております。
人の目と言うものは意外に正確なものです。
そのレースに出走している馬の中で、最も1着になりそうな馬(能力の高そうな馬)が1番人気になり、2番目に勝ちそうだと思う馬が2番人気になっていると考えて間違いありません。
実際にそのレースで良い成績を挙げたかどうかは別にして、人気の高かった馬は能力が高い場合が多いようです。
それを利用して、人気(オッズ)による競馬予想ソフトも存在しています。

オッズから予想するのは確かに的中率も悪くないですし、オッズの動きから穴馬を見つける事も出来る事がありますが、所詮は他力本願の予想を行っている事に変わりはありません。
このようなやり方では、競馬を予想する楽しさや競馬予想を行う能力の向上は全く得られない訳です。

競馬予想にオッズを無視する事は出来ませんが、決してオッズだけで競馬予想を行うべきものでは無いと私は考えております。
邪道に思える事でも、当たりさえすれば良いと考える人も当然居る訳で、そのような方とは根本的に価値観(人生観)が異なっているのでしょう。

人気の要素は無視できませんので、このソフトでも取り入れてはおりますが、この要素だけで予想するような事はしておりません。

●上がりタイムの配点

過去の上がりタイムもレース結果に大きく関係しているようです。
過去のレースで上がりタイムの良かった馬を選別するだけで的中できるレースはいくらでもあります。
上がりの速い馬が勝つパターンは、先行勢が総崩れになった場合で、所謂(いわゆる)上がりの競馬で決着したと言われるものです。
先行する馬がいつも潰れるようなペースで走ってはいませんので、上がりのタイムの良い追い込み馬が常に有利な訳ではありません。

上がりタイムの数値は距離との関係がありますし、その時の着順にも関係してきます。
先頭を走りながら上がりタイムの良いのと、最後方を走りながらの上がりタイムの良いのとではその価値が異なります。
先行しながら(速いペースを維持しながら)上がりのタイムの良い馬は、運動能力が優れていると考えられます。
当然の事でしょうが、このソフトではその差も考慮しています。

【注記】
上りタイムを比較する場合に注意しなければならない点は、競馬場によって価値が全く異なる点です。
東京コースや中山コースで上りが33秒台であればなかなかのものですが、札幌や小倉で上りが33秒台でも価値がありません。
特にひどいのは新潟で、2000mの距離を走って500万条件の馬が33秒台前半のデータになっています。
こんな事はいくら新潟が平坦でも通常は考えられませんので、測定方法に何らかの問題点があると私は考えています。
JRAはこんな事には無頓着ですから、競馬予想ソフトで上りタイムのデータを使用する場合にどこの競馬場で記録したものなのかを選別しなければなりません。
そうしないと、凡馬がとんでもない追い込み能力があると判断されてしまいます。

●G1馬の特別配点

G1馬というのは、競走馬の頂点に立つ馬でもあり、その能力は高いものがあります。
所謂(いわゆる)馬の格と呼ばれるものです。
このソフトでは、G1レースで好成績の馬に加点しています。
又、レベルの高いレースに数多く参加してきた馬は、鍛え上げられている場合が多いものです。
レースの内容まではとても考慮できませんので、着順によって配点しています。

●意外性評価の配点

人気薄の馬が好走する場合があります。
このような場合は、過小評価していた場合もありますし、潜在的な能力が開花した場合もあるようです。
人気と着差から配点を行っております。
能力が高いののなぜかいつも人気にならない馬と言うのはいるもので、こんな馬が結構穴をあけたりします。

この評価による成功例の1つとして、2006年10月21日の東京で行われた富士ステークスでKキネティクスは数レース前から人気に対して予想外の成績を挙げておりました。(前走は11番人気3着、3走前は15番人気3着)
このレースでは16番人気でしたが見事1着となり、18570円の高配当となりました。
このような馬が常に勝てる訳ではありませんが、注目すべき価値は十分にあると思います。

●激走加点の配点

2着馬に対して大差で勝った場合に加点しています。
見た目には豪快な勝ち方で強い馬の印象を受けますが、厳密には相手馬の能力との関係があって、単純ではありません。
走破時間を調べれば簡単だろうと思われるかも知れませんが、それも他の影響を受けますので単純ではありません。
それに、騎手は1着になる事が確信できればそれ以上無理に追う事はしませんし、2着以降の馬も追っても無駄であれば無理に追う事はしません。
もっと差がつくレースでもそうでなかったり、差がつかないレースなのに差がついたりします。

特に新馬戦の場合は過大評価しない事が重要で、20馬身以上離して勝ったりするとこの馬はダービー馬かと思ったりしますが、この馬だけがやや走れる程度の馬で周りが凡馬である場合の方が多いです。
このソフトではやたら難しく考えずに、激走した馬は多分強い馬だろうとして、着差のタイム差だけで配点をしています。

●ハンデ戦の場合の配点

ハンデ戦は、本来は馬の能力のバランスを取ったレースのはずです。
このハンデ戦でも、人気が無いと言う事は、馬の能力が低い場合が多いようです。
ハンデ戦でも人気の無い馬は減点をしています。

斤量修正でも記載しておりますが、馬の能力差を斤量によって調節すると言う事にはかなり無理があると思います。
もっとはっきり言うと完全に無理です。
ハンデ戦の馬券の買い方は、ハンデの多い馬との組み合わせで買えと言うのがセオリー(競馬の常識)です。
極端に重いハンデでも背負わされなければ、ハンデ戦はハンデの多い馬が人気になりますし、勝利する事も多いようです。
ハンデの軽くなった馬はどうなのかと言うと、馬の個別な影響度の差だけでなくコース形態や馬場状態、レース展開の影響も受けるため一定では無いようです。
一般的には、多少ハンデが軽くなったぐらいでは走らない馬の方が多いようです。

1Kのハンデ差で0.何秒とかまことしやかに言われておりますが、もし斤量差でそれ程明確に差が出るものであるならば、49K程度の斤量の馬は常に上位に入着出来なければなりません。
実際のレースを見てみるとハンデ戦で最軽量の馬は、レースの流れにすら付いていけずに、やっとの思いで走っている場合が多いものです。

【注記】
一般的には1Kの差で1馬身(0.15〜0.2秒)の差が出ると言われております。

●馬のランクによる修正の配点

昇級戦の場合は、馬のランクによる壁があるために、過去の成績が通用しない事がよくあります。
降級戦の場合は、逆にかなり有利になると考えられます。
この点を修正する意味での配点です。
この配点は非常に難しく、ランクの点数だけでなく、その時のレースの順位によっても配点内容を変えています。
通常は未勝利を勝ったばかりの馬が、いきなり重賞競走で好成績を上げることは稀ですので基本的には間違っていないのですが、実際には例外馬も存在します。
そして、そんな馬が大穴になる訳ですから競馬予想はやっかいなものです。
競馬は常識を知らなければなかなか的中しませんが、常識に囚われている限り儲かりません。

●期待加点の配点

競走馬の人気はどうしても近走のレース結果だけに左右されるようです。
それは決して間違いでは無いのですが、それだけで競馬予想をしていると穴馬を探す事は出来ません。
そこでこのソフトでは、過去走の中で連勝数の多い馬などに期待加点と言う名前で配点をしています。

過去には良い成績を上げていたのが、ここ5、6走は全く成績が悪くて人気が落ちている場合があります。
このような競走馬の中に、時として急に勝ち上がる馬がおります。
こうなる理由は馬の体調的なものの変化なのか、精神的なものの変化なのかは私には判りませんが、急に目覚めたような勝ち方をするのです。
時折、このソフトが万馬券を的中する事があるのは、この期待加点による場合が多いようです。
但し、このような配点は毒にも薬にもなりますので、期待加点の配点があるのかどうかは確認する必要があります。

●騎手で配点に差を与えない理由

騎乗する騎手の差の配点をなぜ加えないのか疑問を持たれる方も多いと思います。
確かに騎手の能力の差は存在しますし、通常は勝てそうも無い馬が騎手によっては勝てたりもしています。
このソフトが騎手による配点を加えないのは、能力が低そうな馬が騎手の力によって勝つ場合よりも、能力が低い馬なのに騎手によって人気になる場合の方が多いと感じるからです。

予想の難しいレースの人気動向を見てみると、一流騎手の騎乗する馬が人気になる事が非常に多いと感じております。
苦しい時の神頼みではなくて、騎手頼みにしている人(競馬評論家や調教師も含めて)が多いようです。
しかし、競馬予想は基本的には競走馬を中心にして予想するべきであると考えております。
どんなに名騎手でも、能力が本当に低い馬では絶対に勝つ事はできません。

【注記】
人気馬に人気騎手が騎乗している場合は、更に評価点を与えるべきではないと思いますが、とても勝てそうも無い馬が一流騎手が騎乗した場合には連に絡む事があります。
この場合は当然高配当になりますので、馬の能力差の少ないレースの場合は、馬の成績には目をつぶって押さえ馬券で購入する事は大変有力な方法の1つになります。
つまり、馬の能力差を騎手の技量でカバーしてしまう場合が多々あるのです。

●良い予想ソフトは的中数の多さなのか収支結果の良さなのか

ソフトを作成している時に常に悩まされるのが的中数を重点にするべきか、収支結果を最重点にするべきかと言う事です。
的中数が多ければ儲かるのは当然のように思えますが、実際にソフトを作成してみるとそうでは無い事に気が付きます。
早い話が、的中数を上げるにはレースの単勝の1番人気馬から数点流して馬券を購入するのが最良だと思います。
データ的にもこれは証明されております。
人気のある競馬予想ソフトの多くがオッズを予想の拠り所にしているのは、人気馬の入着率の素晴らしさにあるのだと思います。

しかし、人気馬を中心に馬券を購入した場合には、的中数は多いのですが的中しても儲けが少ない事が最大の欠点です。
だいたい1年ぐらいのスパンで、重賞競走を人気に沿って買った場合の回収率は毎年70〜80%で一定しているようです。
従って、このような買い方を中心に馬券を買っている場合には儲かった時点で競馬を止めると言うのが賢いやり方だと思います。
そうしないと、人気馬を中心にして長期的に馬券を買っていると必ず収支はマイナスになってしまうでしょう。
単に的中率が良いだけでは、良い競馬予想ソフトとは言えないのではないでしょうか。

それでは、大穴馬券を数多く的中できる競馬予想ソフトが良い競馬予想ソフトなのでしょうか。
もし、重賞競走で馬連の6点買いで万馬券を年間10本程度を確実に的中できるソフトがあるならば、それは間違いなく素晴らしいソフトです。
万馬券しか的中しなくても、的中率が10%以下でも採算は十分に取れますので問題ありません。
しかし、残念ながら私はこんなソフトに巡り会った事はありませんし、そんなソフトが作成出来るとも思っておりません。
JRA-VAN に掲載のソフトでも故意(?)にレベルの低い馬を軸にして競馬予想を行っているソフトがありますが、偶然に数万馬券でも的中しなければ収支結果がプラスになる事はありません。
私には130回(重賞競走の年間のレース数)以上もレースに参加して、せいぜい的中数が5〜20回程度で、しかも儲かるかどうかは運まかせなソフトは競馬予想ソフトと呼べるものかどうか(ソフト作成者の良識に)疑問さえ感じております。
高額配当を狙って(狙ったつもりで)安易に実力馬を外したようなソフトは、万馬券が的中出来たとしても良い競馬予想ソフトとは言えないと思っています。

私は良い競馬予想ソフトとは、少なくとも的中率は30%以上は維持できなければいけないと思っております。
これ以下では、とても的中する実感が得られませんので、つまらなくて耐える事が出来ません。
それと、的中した中に高配当の予想結果が数点は含まれなければならないのは必須だと思っています。
理想的には、馬連6点程度の予想で年間万馬券を1〜2本と、5000円前後の配当が4〜5本は欲しい所です。
これが実現できたとしても、恐らく年間の収支結果はとんとん程度だろうと思います。
長期的に安定して儲けられるソフトを作成するのはかなり難しいようです。

●屑調教師にどう対処するか

競馬予想プログラムを作成する上で邪魔なのがレースを調教代わりに使用している調教師です。
本来はレースを調教代わりに使用してはいけないはずなのですが、調教師がまともに勝負しているのだと言えばJRAも文句は言えないのでしょう。
こんな調教師はゴロゴロ居るようですが、私はこんな調教師は競馬をつまらなくするばかりでなく、競馬を腐敗させる屑調教師と呼んでおります。
ここでは判り易い1例として障害競走馬を取り上げてみます。
去年(2009年)の中山大障害で2着になったメルシーエイタイムと言う馬が居るのですが、この馬は武宏平と言う調教師が管理しています。
メルシーエイタイムは12月の中山大障害を走る前に2度平場でレースを行っています。
1回目は3月で500万下の芝の2000mのレース、2回目は11月でダートの2400mのレースに参加させています。
最初から勝負をするつもりはないので、騎手は若い見習い騎手を使ってスタート直後から最後方を走らせてレースをしています。
恐らく、他の馬の迷惑にならないようにと言う事と、絶対に馬を怪我をさせないようにと指示を出しているのでしょう。
他の馬の迷惑にさえならなければ、何をやっても許されるだろうと言うのがこの調教師の考え方だろうと思います。
さすがに障害では勝てる力があるだけに、最後方を走らせてもゴールはビリではなくて10着前後になります。
本気で追えば5着ぐらいまでには入る力があるかも知れません。

競馬予想プログラムを作成する上ではこんな馬は処理が面倒です。
言うならば八百長でレースをやっているようなものですが、周りにはバレバレなので競馬の初心者以外はこんな馬は買いません。
私は平場のレースに障害馬が出ていた場合には、大幅減点をさせてなんとか対処しているのですが、問題は障害レースの場合です。
平場で調教代わりで出走していると、馬の能力判断が難しいのです。
新馬から障害レースに出る馬は居ないでしょうから、最初の頃は平場のレースをしています。
その中に極端に人気がなくて成績の悪いレースがあると、どうしても評価は落ちてしまいます。
人為的に行われるレースでデータを分析すると誤った判定を下してしまうのです。
人間が考えれば最初から勝つ意思のないと判るのですが、プログラムではそこまで気が回りません。
屑調教師の存在には大変困っております。
根本的には競馬のシステムに問題があるのでしょうが、JRAには対処を期待できません。

調教代わりと思われるレースで勝った馬は居ないのかですか、私の記憶では2010年4月3日に行われた阪神10Rで、Dピードラステックが2着になった記憶があります。
新米の松山弘平騎手を騎乗させて最後方を走らせておりましたが、最後の直線で追い上げて2着になったものでした。
この馬は障害を3回使いましたが、成績がパットしなかったので戻したような感じもしますが、ローテーションも滅茶苦茶ですので先は長くないでしょう。

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