(61)競馬必勝方法は存在した

■競馬で160億円儲けた会社が所得税隠しで摘発

2009年10月9日3時2分の朝日新聞の概要(一部を抜粋)
東京都内のデータ分析会社が、競馬で得た配当金を申告せず、東京国税局から約160億円の所得隠しを指摘されていたことが分かった。同社は、株式市場の分析などを事業目的とするが、主な収入は競馬で得た配当金だった。

当時の新聞記事をコピーされていた方がいらっしゃいましたので、主要な部分をコピーさせていただきました。
競馬必勝法記事

内容はデータの分析会社が独自の競馬予想プログラムを開発して3年間で160億円の利益を上げたと言うものです。
これは事実であり、競馬必勝方法は存在する事が完全に立証されたと思います。

私もそうですが、競馬予想プログラムを作成している人は去年の夏の全レースが3連単が可能になった時点から、競馬は必勝方法がひょっとしたらあるのではないかと思っていましたが、それが完全に裏づけられたと思います。
この会社の場合は3年前からだそうですが、急激に儲かったのはここ1,2年前からだろうと思います。
なぜ競馬必勝方法が3連単でなければならないのかと言うと、驚異的な高配当が得られる事にあります。
馬連では10万馬券以上の配当は数える程度しかありませんが、3連単なら10万馬券どころか数十万馬券でさえも日常的にあります。
競馬には100倍、1000倍の配当が日常的にあって、しかもある程度の予想が出来るとなれば必勝方法があるのではないかと考えるのは自然なことです。

ただ一般の人の場合は、必勝方法が見つかってたとしても購入資金が無いためにそれを実践してみる事は出来ません。
シミュレーションなら出来るだろうと言われるかも知れませんが、実践出来ない事をわざわざシミュレーションする人はおりません。
この会社の場合は、データ分析会社ですから得意分野ですし、人材も資金も豊富でしょうから確実に儲かる事が確信できたのでしょう。
日本にもデータの分析会社は数多くあるでしょうが、残念ながら競馬を投資対象にする発想が出来る人はおりません。
その代わり日本人は人の真似をして更に上を行くのは得意分野ですから、今回の事件をきっかけに多くのデータ分析会社や競馬予想ソフト会社が力を入れる事になるでしょう。

今回の報道(10月9日)で多くの競馬関係のブログにこの事件に対する感想が掲載されておりました。
中には、その競馬予想プログラムをぜひ欲しい(手に入れたい)ものだとの記載もありましたが、仮に手に入っても個人で使うのは無理でしょう。
それは、競馬必勝プログラムと言うのは決して勝ち馬を百発百中で予想するものではないからです。
私はプログラムの内容は知りませんが、競馬予想プログラムを作成した経験から、このプログラムの内容がどんなものかの見当はつきます。
自信を持って言えますが、このプログラムは俗に言う下手な鉄砲を数撃つプログラムでしょう。
限りなく全通り(全ての組み合わせ)に近い買い方をして馬券を買うプログラムです。
全通りを買えば的中するのは当たり前だろうと言われるかも知れませんが、競馬必勝方法とは実はそんなものです。

そんなに数多く買えば的中しても足が出てしまうだろうと思われるでしょうが、そこが購入する馬券が3連単である所以です。
そして、どこまで購入馬券の種類(組み合わせ)を絞れるのかと言うのと、どのような割合で1点当たりの購入数を決めるのかに大きなノウハウが出てくるでしょう。
同じような予想内容に見えても、儲かるプログラムとそうでないプログラムの優劣ははっきりすると思います。
競馬必勝方法のプログラムの理屈は単純なのですが、必ず儲かるプログラムを完成させるには数多くのシミュレーションを繰り返さなければならない筈です。
そして絞り込むとは言っても、5点や10点の点数に絞れる訳はありませんので、100点や200点の種類は当然なのと1点当たりの購入枚数も加えると1レース当たりの投入金額は数万〜数十万円になるでしょう。
それに1日に5レースや10レースに参加するのは当たり前ですから、開催1日で数十万〜数百万円の資金は必要となるでしょう。
そんなことで、そのプログラムが個人に手に入ったとしても運用するのは無理だと思います。(毎回100%以上は有り得ませんから)

個人では使用できるレベルでは無いとしても、今回の出来事は競馬を趣味としている人には大きな衝撃を与えました。
ひとつには競馬には必勝方法が存在していると言う事をはっきりと証明した事です。
今まではJRAが25%もの控除を行っているので、長く続けていれば必ず損をする(回収率は75%に収束する)と言う定説を覆しました。
これによって、今後は多くのソフト会社やソフトの作成者が競馬予想プログラムに本気で取り組むようになるでしょう。
恐らくは数年の内には正真正銘の競馬必勝プログラムが数多く発表される事になると思います。

又、今回の事件をきっかけに競馬に嵌る人も多くなると思います。
貧乏人も金持ちの人も競馬がそんなに確実に儲かるものなら私も参加してみようと考えるのは自然の成り行きです。
良きにつけ悪しきにつけ、今回の事件の影響は大きかったと思います。
私も「エクセル競馬予想 馬ちゃん」で行っている馬連による買い方は不安定で限界があると感じており、3連単を研究してみようかと思っていた矢先でしたのでかなりの刺激を受けました。
競馬で確実に儲ける方法は3連単にあるとほぼ確信出来ました。

■日本でも1〜2年前から実践している人が居た

競馬で160億円を儲けた人は英国人で、しかも会社組織で競馬予想を行っておりました。
実は日本の中にも3連単の有効性に注目して年間数千万円の利益を上げている人がおります。
私の今年の 競馬日記(2009年3月22日) でも紹介したのですが、 ほはてい一直線 と言う方です。
競馬で数百万〜1億円を儲ける方法などを記載したサイトは数多くあるのですが、怪しげな競馬予想教材を売りつけたいインチキサイトが全てであると言って良いでしょう。
ほはてい一直線さんは結果が出てから儲かった的中馬券(JRAの的中証明書)を掲載しているので、予想が本当に的中しているのかの完全な確認は出来ませんが、サイト内で競馬予想関係の販売等は一切行っておりませんので、少なくとも今は手間隙掛けて小細工(例えば10万馬券を的中した人から的中証明書を買い取って自分の的中のように見せかける手段)しても意味がありません。
勿論、今後に競馬予想ソフトなどの販売を考えていて、その布石だろうと考える方に反論はしませんが、過去のブログでは有料のメルマガを発行したり、予想やソフトの販売は一切しないと明言されております。
私のサイトへリンクを張っていただいておりますが、私はこの方とは全く面識が無く他人である事だけは念のために申し添えておきます。

【注記】
ほはてい一直線さんは、競馬で得た利益を正々堂々と申告した所、国税当局から脱税で訴えられて現在(2013年)裁判を起こされています。
日本の司法レベルの低さは私が今更述べるまでもなく、(裁判については全く素人の)民間人を動員しなければやっていけない程の低レベルです。
元々能力の低い集団である上に、馬券など買った事もない連中がああだこうだと(過去の判例などを引っ張り出して)裁定しているのですから、まともな(競馬で生活をしている人に有利な)判決など出る訳がありません。
競馬で億ションを買うほど儲かったとか言っている人が競馬予想を売っている醜態(億ションを買ったと言うのがでたらめである現実)を見るだけでも、競馬はいかに儲からない存在なのかは素人でも判断できそうなものですが、競馬を知らない彼らには無理なんでしょうか。
確か、どう考えても(どこから見ても)一時所得である宝くじは無税だったと思います。
死ぬほどの苦労を重ねて、やっと競馬で儲かる方法が得られたと思った人が真面目に申告したら、脱税者として訴えられるのでは話になりません。
今の裁判所の判断は、馬鹿馬鹿しさを通り越しています。(司法には限界がある事を強く感じます)
私が言うより、税法の分かり易い解説をしているサイトがありましたので、内容をそのまま掲載します。

ある男が10万円を持って府中競馬場へ行き、3レースに賭けたとしよう。第1レースに10万円を賭け、見事それが40万円になって返ってきた。
第2レースにまた10万円を賭けたが、見事はずれゼロ。
第3レースに残りの金30万円を全部賭けたが、それも見事はずれゼロ。
この男は朝10万円を持って競馬場へ行ったが、有り金を全部競馬場に取られたから、差引き所得はマイナス10万円と考えられる。
しかし、税法はそうではない。 所得とは、「収入−必要経費」である。
この男は第1レースで「40万円−10万円=30万円」の所得があったのだ。
それでは第2、第3レースの損は差し引いてくれないのか?正解は、差し引かない。
なぜなら、その損は第1レースでの収入30万円の必要経費にならないからなのである。
税法は恐ろしい。知っていなければ破産する。


いかがですか、法律は格調が高くて、おかしな点などは無さそうな気がしますが、中身はこの程度の物なのです。
もし、競馬(ギャンブル)が人の道を外れた悪の存在だと言うのであれば、JRAは即刻解体すれば良いでしょう。
そうすれば、競馬で脱税しているなどと馬鹿みたいに騒ぐ人(一般人も含めてですが)は居なくなります。

今までのブログに記載されている内容から、自分なりに理解出来たこの方の競馬の予想方法を御紹介してみようと思います。
その前にはっきりと言いたいのは、競馬を一攫千金できる道具と考えておられる方は直ちに退場していただきたいと思います。
1000円が1億円になる偶然を期待したいのであれば宝くじが遥かに適切だろうと思います。
又、競馬必勝方法が3連単なのは、3連単は高額配当が多いからだろう程度の考えでおられる方にも御遠慮していただきたいと思います。
確かに3連単は100倍、1000倍の配当はざらですが、100倍、1000倍の配当を得るためには100倍、1000倍の点数の馬券を購入しなければなりませんので、配当の多い少ないは基本的に関係ありません。

それでは馬連や馬単との違いは何かと言う事ですが、組み合わせの多さによる効率の違いだけです。
3連単は組み合わせの総数が多いために的中出来ない人が多く、的中出来た場合の投資効率が良いだけの事です。
これが理解出来ない人は、競馬必勝プログラムが購入馬券を提示しても、そこから更に購入点数を絞った買い方をしますので、永久に必勝方法を会得する事は出来ないでしょう。
(一日に1〜10万程度の金額で馬券を買っている人では、どうあがいても競馬必勝方法を実践するのは無理でしょうが。)
競馬必勝方法とは的中率が良い割りには投入資金に対して儲けが少ない非常にかったるいものです。
ただ、似たような馬券の単勝や複勝と比較して外れる確率がやや低いだろうと思うのと、時折大儲け(高額配当の的中)が出来る性質がある点が異なります。
この性質は、全ての人が全く同じプログラムでも使用しない限り失われる事がありませんので当分(10年やそこら)の間は大丈夫でしょう。

競馬必勝プログラムと言うのは前述した通り下手な鉄砲を数撃つプログラムとなるでしょう。
競馬は一見予想が出来るように思えますが、実際には全く(せいぜい30%程度)予想は出来ません。
単勝はおろか複勝でもなかなか的中しないのは競馬を趣味としている人なら理解出来るでしょう。
圧倒的な強さを持つウオッカでさえも今年の毎日王冠では2着だったようにあれだけの馬も絶対ではありませんでした。
そして、競馬は儲からないと感じさせるものにパドック解説者と競馬評論家がおります。
専門家などと偉ぶってはおりますが、その予想内容は貧弱で素人に毛が生えた程度の人だけです。
日本の競馬の予想技術が進歩しなかったのは、予想する人が低レベルな連中ばかりだったからでしょう。

本当の競馬予想とは競馬評論家のように勝ち馬を予想するものでは無くて、勝てそうな馬をピックアップするだけのものです。
最も1着になれそうな馬を順番にリストアップしてその全ての組み合わせとオッズから購入金額を決めます。
全通りを選択しても損をしない組み合わせが出来れば理想的ですが、3連単でもそのようなケースは無いでしょうから取捨選択をする事になります。(いくら3連単でも常に全通りを買って儲かる程は大荒れしておりません。)
私の経験(感じ)では、組み合わせ総数から考えて100〜300点ぐらいの購入で的中確率が一定以上になるレースが、参加できる目安になるだろう思っています。(いくら3連単でも全レースの参加は無謀です)
3連単とは言っても、的中しても配当が1000円以下の場合もありますから、1点当たりの資金の配分も大変重要になります。
今まで3連単による競馬必勝方法が語られる事が無かったのは、個人が買う事を前提にしているために組み合わせ総数に対して購入枚数が極端に少なかった事と1点当たりに重み(枚数の変化)をつける発想が出来なかったからでしょう。
今でも3連単は運が良ければ高額配当を得られる馬券だぐらいに考えている人が大部分だと思います。

どの馬を選択するのかの順位付けは、実際の単勝人気に頼らないで独自にプログラムを組んでピックアップすべきでしょう。
これは、人気と言うのは元々アバウトであるのと、人気に沿って購入すると配当が低く(回収効率が悪く)なってしまうからです。
1レースで多くの馬券を購入しますので、的中しても儲けは少ないでしょうが、的中率と配当の組合せの中に必勝方法が存在しているのでしょう。
必勝方法さえ得る事が出来れば、儲ける金額がどのぐらいになるかは投入資金だけの問題です。(最低でも数十〜数百万は必要でしょうが)
この方法は、今までの競馬予想のように血統がどうだとか調教がどうだとか馬体重がどうだとかの断片的なデータで、しかも数点の組み合わせで予想する方法とは根本的に異なります。 競馬評論家やパドック解説者が不要になる時代は目の前に来ているのです。(既に不要な存在だろうと私は思っているのですが)

私も長い間競馬をやってきましたが、現在の競馬新聞や競馬評論家達の予想スタイル(予想方法)は明らかに間違っていると感じています。
勝って欲しい馬(個人的に思い入れのある馬)を数頭ピックアップするだけですから、JRAで言う所の応援馬券的な意味合いしかありません。
応援ならそれでも構わないでしょうが、少しでも的中させたい目的があるならば数学的な確率を取り入れて予想を行うべきでしょう。
更に儲けたいのであれば、投入金額を多くしてオッズを見ながら馬券の購入枚数なども細かく決めていかないと儲けが安定しないでしょう。

競馬予想に先進的な考え方をお持ちの’ほはてい一直線’さんの予想も数学的な確率を重視した多点買いになっています。
各馬に1着になる確率と2着になる確率と3着になる確率を決めて確率の高い順に購入馬券の組み合わせを考えておられるようです。
ちょっと面白いのは、1着になる確率の高い馬が必ずしも2、3着になる確率が高いとは限らない事です。
考えてみればこれは当たり前の事で、例えば逃げ馬の場合は逃げ切れれば確かに1着になりますが、失敗すればビリになりますから当然の事です。
臍まがりの人は潰れる1歩手前がゴールだったら2着もあるだろうとか言うのでしょうが、時速60Kの世界ではそんな場合は一瞬でしかありません。
仮に1分の距離の短いレースだとしても、その中での0.1〜0.2秒間の世界は無いに等しいようなものです。

予想が可能のようでも競馬はギャンブル性の高いものですから、出来るだけ多くの馬をピックアップする必要があると思います
競馬必勝方法の回収率と言うのは100%を越えるのは当然ですが、想像以上に低いものかも知れません。
やはり競馬も株式と同様に豊富な資金がある者だけが儲かるようなシステムのような気がします。
例えそうであっても、特定の会社が競馬必勝方法を編み出した事実は、ノーベル賞を与えても良いぐらいの快挙と言えると思います。
これらの事があって、JRAは(競馬必勝法が存在する)3連単の配当比率を下げたのは、ご存じの通りです。
近年は、競馬ファンの予想技術が進歩した点、レベルが高い外人騎手や地方の騎手が中央に参戦して安定して勝ちまくっている点、それに前述のJRAの配当が下がってしまった点等を考慮すると、競馬必勝方法は消滅したかも知れません。 少なくとも、以前よりは(勝つのが)数倍は難しくなってしまいました。