スペアの作成する場合には重宝した RAID ですが、それを解除する事にしました。
なぜかと言うと、前回にRAID状態のままで行った時に失敗してしまった経験からと、RAID状態で改造するメリットを見い出せなかったからです。
現在、TeraStain に搭載している HDD は、全て製品からのコピー(RAIDでの構築)です。
ドライブ1が、新規に購入した WD の製品で、ドライブ2には手持ちの日立の HDD を使用しております。
この RAID が構築された状態から、ドライブ2を取り外してドライブ1だけで動作させるようにします。
慣れた人から見れば簡単な操作でしょうが、管理画面も初めて見る人には、直ぐには出来ないと思います。

改造を始める前に、製品に付属のソフト NasNavi2.exe をバッファローからダウンロードして、最新バージョン(2.4.3.1)に更新しておきます。
更新を行わないと、バージョンアップ情報がありますとの表示が、不明なエラーが検出されましたとの信じられような情報表示となります。
それ以外には、バージョンアップによって、どんな効果があるかは不明です。
下記の画像は、バージョンアップ後の表示で、RAID 構築中の状態です。(製品画像の上にマウスカーソルを当てていた時のポップアップ表示の情報です)
RAIDの構築が終わっても、ファームウェアのバージョンアップが終わらないと、インフォメーションマークは付いたままですから大変不便です。


下記の画像は、WEBの管理画面を開いた場合の RAID の構築状態の場合です。
この画面は、システム→ディスクタブを開いております。


下段のRAIDアレイから、RAIDアレイの削除ボタンを押して、しばらくするとRAID構成は解除されて、下記のようになります。


次に、ディスク2にチェックを入れて、ディスクの取り外しボタンを押すと以下の画面になります。

【注記】
取り外しボタンを押すと、下記のように取り外したディスクからの起動はできなくなるようです。(管理画面から再フォーマットを行う必要があります)
これはバグを放置しているだけなのか、仕様(故意)なのかは分かりませんが、仕様なら極めて姑息な行為と言えるでしょう。
取り外しボタンは押さないで、電源を切ってからハードディスクを取り外して、再度電源を投入すると自動的に取り外し済になりますので、こちらの方法を選択しましょう。
これなら、両方のディスクが使えます。(安全のために、電源を切って再起動を何度も行いますので、結構時間が掛かります。)
私も最初からこの方法に気付いていれば、無駄な時間を使わずに済んだのですが。


非常に簡単な操作なのですが、実際にやってみると意外に時間が掛かるので、処理が終了するまで待てなくて何か変なことをやると失敗します。
処理が完了するとディスク2の HDD の右のLEDが赤く点灯状態(点滅状態ではありません)になりますので、そのまま取り外し(ホットスワップ)を行うことができます。


ドライブ2から取り外したディスクをドライブ1に入れて、どうなるのかを確認してみます。
その時の画面です。


切り離す前までは、ドライブ1と同期が取れておりましたので、ドライブ1の代用になるだろうと思っておりましたが、見事に期待は裏切られます。
このハードディスクは再フォーマットしなければ使えないゴミとなってしまいました。
製品のハードディスクの挿入口には、注意のシールが貼ってあって、「ハードディスクの順番を入れ替えないでください。
順番を変えるとデータが喪失する・・・」等と書いてありますので、本来のディスク1を挿入しても起動しなくなったかと本気で心配してしまいました。
しかし、ハードディスクの挿入に順番のある RAID 構成があると言うのは、初めて知りました。(こんなんで本当にRAIDと言えるの?)

【Tips】
前述したように、RAID を解除してから取り外しボタンで取り外した HDD からは起動できなくなりますが、RAID を解除してから電源を切って、HDD を1台取り外して再度電源を入れると、どちらのHDDも使用できるようになります。
この場合でも、1台取り外した状態で電源を投入するとLCDは真っ赤になり、エラーが発生した状態になりますが、その状態のままで3〜5分程度放置すると、自動的にHDDが無い方を取り外し状態に設定して、エラーも自動的に出なくなります。
次に再起動をした時には、全くエラー無く起動ができます。
これは、このシリーズのテラステーションは HDD が1台しか搭載しない型番がありますので、このような仕様になっているものと思われます。
テラステーションを RAID機として考えた場合には、奇妙な仕様になっているとしか言いようがありませんが、そのお陰?でHDD が1台だけのサーバーも容易に構築できます。