実はこの構築の記録は、構築に失敗して2回目の記録になります。
1回目は手探り状態だったので、記録は取ってはおりませんでしたし、ましてや途中経過の画像などは全くありません。
改造の目途がついたので、自分の備忘録としてのためと後人のため(厚かましいですが)に、記録を残しておこうかと考えました。

どの段階で失敗したのかと言いますと、TS-WX1.0TL/R1 にDebian squeeze のインストールが終了して、そのインストールした Debian を boot 領域に移動して、そこから起動させようとした段階で失敗しました。
その段階までは、解説記事と異なってRAID 環境で行っておりましたので、RAID を解除して、展開したドライブ1に入っている Debian を ドライブ2に入れて、ドライブ2が Debian の起動ドライブになるようにしようとした時に失敗しました。
なぜ RAID の状態で構築していたのかと言いますと、その方がバックアップの手間が省けて便利だろうと思ったからです。
事実、改造済の段階のドライブが2個平行して構築できておりました。
そこで、新しい HDD をドライブ2に入れて、 Debian にすれば、万々歳になる予定でした。

つまづきの始まりは、WEB の管理画面から RAID を解消して(RAID1からRAIDなし)にするのが容易ではなかったのです。(取説では通常状態)
RAID の解消は難なく行えたのですが、RAID を解消してから、ドライブ2を取り外した状態にするのが、うまくいかないのです。
普通に考えて、取り外したドライブ2に適当な HDD を入れてから取り外せるはずなのですが、操作が悪かったのかドライブ2を取り外した状態(REMOVE)になかなか出来ません。(今考えると処理の途中で HDD を取り出してしまったと思います)
あれやこれややっている間に、ついには TeraStain が起動しなくなってしまいました。(EM モードで起動するようになってしまいました)
今まで RAID 構成していたドライブを取り出して、それで立ち上げても EM モードのままです。
そんな場合の回復の常套手段であるファームウェアの再インストールをして見ましたが、やはり EM モードから抜けられません。
HDD をまっさらにして(中身を全て消す)からファームウェアを再インストールすれば良いのかと思ってやってみましたら、今度はパーティション情報が確認できませんとかのエラーが出てファームウェアのインストールさえ出来ません。
この時は、 TeraStain の再起不能にしてしまったと覚悟しました。

実は、後1個だけ TeraStain を購入した時についていた HDD が残っておりました。
これは、ファームウェアのバージョンが古い(Ver 1.54) ままにしておいたのですが、何かの時に役に立つだろうかと思って保管しておいたものです。
これをドライブ1に入れて、ドライブ2にはまっさらな HDD を入れて起動した所、ドライブ2がまっさらなのでLCD表示は真っ赤になりますが、EM モードからは抜けておりました。
まさに首の皮1枚だけが繋がっていた感じです。
もし、これでも EM モードだった場合には、ファームウェアの再インストール程度では直らないと思いますので、相当な調査と時間を必要としたでしょう。
時間が取れれば、まっさらな HDD の状態からの起動をやってみたいとは思いますが、経験が無い場合には大変な作業になるようです。
バッファローが自社の専用のハードディスクを売りたいための方策ではないかと考えてしまいます。(それを購入すると回復できるかは試しておりませんが)

私の場合は、ファームウェアが古いバージョンの儘でしたが、起動はできましたので、早速同じものを HDD に数台 RAID の再構築を行って作成しました。
これが、1台の HDD に作成するのでも、半端ではない時間(7、8時間?)掛かりますが、そんなことは言っておられません。
それと、ファームウェアが1.54のバージョンに付属しているナビゲータ2と言うソフトは、新しいファームウェアのバージョンを検出した時に、不明なエラーが発生しましたとかのインフォメーションが出ます。
これを、新しいバージョンのナビゲータ2に代えると、新しいファームウェアがリリースされています。・・・などとまともな表現になるのですが、私も最初は意味が分からずネットで検索してようやく意味が分かりました。
何しろ、バッファローの製品ですから、製品のレベルはこの程度なんでしょう。
不良製品(中途半端な製品)が多いからか、次々と新製品がでてくるので、中古品が安く買えるのだけが取り柄の会社です。

手持ちがない場合には、改造の前に以下の製品を購入しておく必要があります。
(1)RS-232Cケーブル(リバースタイプ)9ピン用 1本
配線がストレートでないタイプを選ぶ必要があります。(クロスタイプと呼ぶ場合もあります)
コネクターは両端がメスタイプになっていると思います。(ストレートタイプはメスとオスが多い)
コネクタは両端が9ピンタイプです。(今時25ピンタイプは探すのが難しいでしょう)

購入したRS-232Cケーブルをパソコンに接続して動作確認をしましょう。
TeraStain は前面パネルを鍵で開ると、左下に差し込み口があります。(背面のコネクタではありませんので注意してください)
パソコンは通常RS-232Cのコネクタは1個だけで COM1 になると思います。
ターミナルソフトは、私は Tera Term を使用しました。
シリアルポート接続で、ボーレートは、115200、データ 8bit、パリティ none、ストップビット 1bit、フローは無し(none)で、TeraStain に電源を入れると、起動時からの内容が延々と表示されます。
初期状態では、シリアルポートからのデータの入力はできませんが、動作状態の内容は確認できます。

(2)500GBのシリアルATA HDD 1台以上
購入した TeraStain には2台のハードディスクが付属しておりますが、これを利用して改造するのは止めた方が良いです。
改造中に失敗した場合は、2度と TeraStain は使えなくなります。(改造品は修理を受け付けてくれるかも不明です)
改造用ハードディスクは最低でも1台は購入するべきです。(できれば2台購入すべきでしょう)
私には手持ちに日立の500GB の HDD がありましたので、新規に購入する HDD は1台だけにしました。
メーカーはウェスタンデジタルで、最新のもの(販売店の説明)だそうです。
この製品の選択理由は、製品に付属していたHDDがWDだったのと近くの販売店の在庫の関係からです。
64MBのキャッシュを持つ可変スピード(5400〜7200回転?)タイプの製品でした。

一般的に、RAID を組む場合には、同一メーカーの同一容量で同一型番のものを使用するのが基本です。
HDD には TeraStain に取り付け用の金具はありませんので、それが嫌であればバッファローから専用の HDD を購入すれば良いのですが、同じ HDD が2,3台買える値段です。
頻繁に入れ替えるものではないでしょうから、そこまでする必要は無さそうな気がします。(当然、取り外して使用する事になります)
500GBではなくて1TBなどの容量の大きなものは使えないのかと考えるかと思いますが、試してはいませんが多分使えると思います。
但し、1TBでも容量は500GBとして RAID 構成されると思います。
両方の HDD を1TBに入れ替えてやれば良いのでしょうが、調べた範囲では変更は簡単にできないと思いました。
最初ですから 500GB で始めるのが無難であると思います。

兎に角、改造はスペア用に作成した HDD で行いましょう。
これは、改造を心掛ける人の常識と言っても良いと思います。
スペア用の HDD の作成方法も分からない人は、改造は止めた方が良いです。
なぜなら、付属しているマニュアルに全く目を通していないと言えるからです。
こんな方は、先が見えております。

【注記】
ハードディスク右横になるLEDの表示の意味(表示色と点滅と点灯の違い)、ファンクションスイッチの使い方は必ず覚えてください。
処理の長い作業もありますから、終了するまで待つことが出来ない人は必ず失敗します。