このサーバーの構築の記録は、TS-WX1.0TL/R1 にDebian squeeze を構築した手順を記載してあります。
ご存知のように、TS-WX1.0TL/R1 は2009年に玄人志向が発売したRAID 機能搭載の玄箱です。
最近では値段の安い、LS-WX1.0TL/R1J(LS-WX1.0TL/R1は生産終了)もありますが、RS-232Cによる接続が出来ませんので、サーバー化には障害となります。(改造は不可能ではないでしょうが、トラブルが発生した場合の対策に時間が掛かります。)
オークションなどを利用すれば、TS-WX1.0TL/R1の新品(新品同様)が2万円以下で購入できますので、迷わずこちらを使用するべきでしょう。
何と言っても、この機種は解析が進んでおり、サーバー化にする資料が多いのも利点です。

同じシリーズで、容量だけが異なるTS-WX2.0TL/R1なども、同様に利用できます。
ただ、WEBサーバーやデータベースサーバー、メールサーバーなどにする目的であれば、500GBでも有り余る容量と言えます。
セキュリティの向上を目指してのDebianの搭載と考えても、改造する意味は大きいでしょう。
この玄箱にもFedora を入れたいのですが、これに使用しているCPUがARMのため、現在ではFedora に近いDebianを入れるしかありません。
個人的な覚え書き程度の内容なので、余り参考にはならないかも知れませんが多少なりともお役に立てれば良いなと思っております。

【注記】
TS-WX1.0TL/R1 のサーバー化は、多くの先人の努力によって、私のような素人でも容易にサーバーを構築することができます。
しかしながら、豊富な資料や解説記事を読んでも理解が出来ない方もおられるでしょう。
折角購入した TS-WX1.0TL/R1 を再起不能な状態してしまう場合も十分に考えられます。(改造はメーカーの修理保証対象外となるでしょう)
そのような事態になってしまった場合に、自分の能力の未熟さを反省するだけなら良いのですが、私の記載内容が間違っていたために壊してしまった(あり得るかも知れません)とか、説明が不十分であったために壊してしまったとか考えられる方も少なくありません。

改造を始める前に、自分の胸に手をあてて見て、自分の能力に相応な事をやろうとしているのか、じっくりと考えていただきたいと思います。
自信の無い方(チャレンジする勇気の無い方)や他人任せでしか世の中を渡って来れない方は絶対に改造などを行ってはなりません。
いくら容易に改造が出来るようになっているとは言っても、無知な方が改造できるほど甘くはありません。
どのような結果になろうとも、全てが自己責任であることだけは忘れないでください。
脅かすような言い方をしてしまいましたが、改造が成功した時の喜びもひとしおなものです。
この喜びを、一人でも多くの方に分かち合えたら嬉しく思います。
Good Luck!(御幸運をお祈り致します)

          2012年6月 管理人