(73)まるでサーカス

先日、ネットサーフィンをしていたら、面白い画像を見つけましたので、一部ですがコピーさせていただきました。
年代物の映像を画像化しているようで、元画像を拡大したら少々ボケてしまいました。

まるでサーカス

地方競馬(金沢)のようですが、昔はこんな事(ヤラズ)は日常茶飯事だったのでしょう。
ここまで派手にやると、中央競馬なら一発で騎手は永久追放になるでしょうね。(驚いた事に、この騎手は全くお咎めが無く、現在も騎手生活を続けております)
競馬を始めたばかりの頃は、故意に行われるレースを見つける事が出来れば、大儲けが出来るだろうと探した人は多いと思いますが、テレビの時代劇(水戸黄門など)とは違って、悪人と善人がはっきりと分かれてはおりませんので、特定の騎手や調教師が常に八百長行為を行っている訳ではありません。 (いくらなんでも、それは無理です)
ひょっとしたら、全ての騎手や調教師は1度や2度は八百長(に近い行為も含めて)をやった事があるのではないでしょうか。
終わったレースであれば、これは八百長を行ったのではないかとの判断(疑い)が出来ても、これから行われるレースで八百長が行われるかどうかの判断はできません。
つまり、99%のまともなレースの中での1%の不正なレースを見分けろと言っても無理なのです。 (不正が100分の1程度の頻度なのかどうかは不明です)

【注記】
競馬場が提供の沖静男の写真 レースは、2012年11月6日 金沢 第7競走で、沖静男と言う騎手が騎乗しておりました。
色々と調べて見ましたら、このレースは八百長レース(厳密に言えば疑いなのでしょうが)として全国的に有名なレースのようです。
(馬が強すぎたため)レース途中での八百長工作に失敗して、騎手が苦肉の策として落馬を選んだレースとして知られております。
落馬でしたから、レースは審議になりましたが、そのまま確定したそうです。
沖静男は裁決委員に対し、こう述べたそうです。
「鞍ズレが起き、自ら鐙から足を外さねばそのまま引きずられて身体に危険が及ぶと思ったため降りた」


映像を見ても分かる通り、自分の意思で馬から降りたのがはっきりしているので、こんな言い訳をしたのでしょう。
落馬の危険を感じるような鞍ズレは起きておりませんが、仮に鞍ズレが起きても、騎手は振り落とされないように馬にしがみついてでも騎乗を続けようとするものです。
それが騎手の使命であり、騎手の本能でもあります。 (過去に、そのような前例があったようです)
(オッズの動きから見ても)八百長が明白であるのに、問題はなかったと結論する裁決委員連中も、八百長グループとグルだろうと思われても仕方が無いでしょう。
当然ながら、八百長疑惑のレースは特定の馬主、特定の調教師、特定の騎手(数人)のレースが大部分で、はっきり八百長と分かるレースも年に数回はあるようです。
ただ、どんなに告発をしても警察も主催者も全く動こうとはしないようです。 警察は調べるのが面倒くさいからでしょうし、主催者は臭いものには蓋をしたいからでしょう。
YOU TUBE(http://www.youtube.com/watch?v=qeEWDQM8tnA)にスタートからゴール迄のレース映像が記載されております。


だいぶ昔の話(ほぼ半世紀前)ですが、騎手が輪乗りの時(パドックかも?)にサインを出していたそうです。
何でも膝の上に鞭を置いている時はヤラズのサインで、競馬場に来ている常連なら誰でも知っていたそうです。
この騎手は、別件(暴力団に情報を漏らした件)でしたが結局逮捕されて、地方競馬から永久追放されたそうです。
これも昔の地方競馬の話ですが、パドックで馬を引いている厩務員の服装がサインになっていたと記載されていたサイトもありました。
被っている帽子がどうのこうのと書いてありましたね。 八百長まみれの地方競馬が衰退していったのは、当然の成り行きだったのでしょう。

地方競馬で八百長が多いのはレース数の多い事や賞金が安いのが原因であるというのが通説になっています。
私は最大の原因は騎手(場合によっては調教師も)雇われている身分だからではないかと思っています。
名目はフリーの騎手でも、有力な馬主や調教師に使って貰えなければ、おまんまの食い上げになってしまいます。
逃げ馬に騎乗している時に馬主に「今日は逃げなくても良い」と言われれば、それが何を意味しているかぐらいは判断が出来ます。
あるいは調教師に「今日は無理をするな」と言われれば、それも何を意味しているのかぐらいは騎手は判断ができるでしょう。
それに逆らって、仮に1着に成れたとしても、次は使って貰えない場合もあります。 (そんな事をする騎手はおりませんが)
会社務めなら、気に入らない会社(不正な事をやっている会社)なら別の会社を探せば済みますが、競馬は全体が村社会ですから村八分にされたら生きてはいけません。

暗い話ばかり書きましたが、中央競馬に関しては地方競馬のように八百長まみれでは無いと思います。
私も過去のレースは数多く分析しておりますが、このレースは八百長だとはっきり断定できるレースは見つける事が出来ません。
数多くの騎手や調教師がおりますから、その中の一人や二人は八百長レースを行っているでしょうが、フィルターに掛けてもレース映像を見ても簡単には浮かび上がってはきませんので、八百長が行われている頻度は少ないと思います。 (八百長の疑いのあるレースを挙げるだけなら、いくらでも見つかりますが)
せいぜい(八百長をやる技術レベルが未熟な)見習い騎手が、他馬と競っているにも関わらず、ゴール手前で馬を追うのを止めた(小倉甘木特別 黛弘人騎手)ので、JRAから騎乗停止の制裁を食らうような事が稀にある程度です。 (このような行為は、ヤラズと称されて、時々見受けられますが、騎手は馬の歩様が乱れたので追うのを止めたと言います)

確かに相撲の八百長のように、(滑稽な事ですが)形式的に審判を増やした所で八百長かどうかを見分けられるものではありません。
大相撲の八百長の時のように、携帯電話に(愚かにも)証拠を残す事はないでしょうから、八百長レースを見つけるのは不可能でしょう。
入札の談合みたいに、関係者が事前にチクってレース結果がその通りになれば怪しいとなりますが、競馬に八百長があることを証明しても何の得にもなりませんから、関係者が八百長レースをバラす訳がありません。 (デキレースがあるとの競馬詐欺の話は多いですが)  競馬には八百長レースがあると承知の上で付き合っていくしかないと思います。
勿論、不正を黙認すべきだと言うつもりはなく、レースに不正行為がないかは常に監視しなければならないのは当然です。 金が絡む事には不正行為は必ず存在するものです。

【追記】
グーグルで「競馬 八百長」と検索すると金沢競馬場がトップページを占有する程、現在でも八百長レースは無くなっていないようです。
ただ、金沢競馬場で八百長が見つかるのは、身の危険も顧みず競馬の公正を訴えてレースを観察しておられる方が存在するからであり、どこの競馬場でも平然と八百長は行われていると想像出来ます。 八百長行為を根絶するにはレースに参加しない事です。  つまりは、そんな競馬場には行かない事であり、行っても馬券を買わない事です。
そうすれば、その競馬場は採算が取れなくなり、閉鎖せざるを得なくなります。 不正を公然と見逃すような競馬場は、閉鎖されて然るべきだと考えております。
最後に一言、言わせてください。 くたばれ! 金沢競馬場の運営関係者めら。  くたばってしまえ! やる気がない金沢の警察関係の連中めら。