(51)スプリンターズSを予想する

今年(2008年)の秋のGTレースの第1弾としてスプリンターズSが中山競馬場で開催される。
今秋の競馬予想の先行きを占う意味においてもこのレースは重要なレースだろうし、何としても予想を的中させたいと考えております。
レースも有力馬が多く、人気が一方的に偏る事は無いと思いますし、少し荒れただけでも高配当になるのは確実でしょう。
現在は枠順が発表された直後の状態ですので、人気動向が判明した時点で、最終的な絞込みを行うつもりでおります。

このレースは全部で16頭が出走しておりますが、3着まで入りそうな馬を自分なりに選択して見ました。
Aファイングレイン
Dシンボリグラン
Fカノヤザクラ
Jスズカフェニックス
Kタニノマティーニ
Lビービーガルダン
Mスリープレスナイト
Nキンシャサノキセキ
その他に蛯名騎手の騎乗するCBC賞2着のEスピニングアノールもピックアップしたかったのですが、そこまでは手を広げられません。

この中で1番人気はJスズカフェニックスだと思っておりますし、2番人気はNキンシャサノキセキだろうと考えております。
3、4番人気にMスリープレスナイト、Lビービーガルダン、Fカノヤザクラ辺りが差が無く続くのではないかと私は考えております。
もし、この人気予想が大幅に狂っているようであれば、とてもスプリンターズSを予想する事などは自分の能力では無理ですから、この記載はその時点で抹消いたします。
人気予想も満足にできないで、レース予想等は恥ずかしくてとても私には出来ません。

馬券を買うには、8頭では余りにも頭数が多すぎますので、これを5頭程度に絞り込む事にしたいと思います。
ここからが、まさに独断と偏見に満ちた予想となる訳です(笑)。

まず、1番人気になるだろうと思われるJスズカフェニックスを真っ先に切り落とします。
通常1番人気になる馬が1着になる確率は3割程度ですから、これで私の予想は的中率が7割以下になった訳ですし、2着も無いとしているのですから、データ的な的中率は5〜6割以下になったでしょう。
なぜJスズカフェニックスを切り落としたのかについては勘としか言いようがありません。
敢えて理由として挙げるとしたら、(1)この馬は出遅れる事が多い。(2)この馬には1200mの距離は短すぎる。(3)出遅れるのは馬がズブくなっているからのような気がする。
そうは言っても出遅れて8着になった前走のセントウルSでも上がりは33.1秒のトップでしたから馬の能力が高いのは間違いありません。(だからこそ1番人気になるのですが。)

比較的人気の上位になりそうなFカノヤザクラもすっぱりと切り落とします。
この馬はサクラバクシンオー産駒らしく短距離の高速馬でアイビスサマーダシュも鮮やかに勝ちきりましたし、前走のセントウルSの勝利も鮮やかなものでした。
なぜこれ程の有力馬を切り落とすのかと言えばこれも勘としか言いようがありません。
敢えて理由を挙げるとしたら、(1)アイビスサマーダッシュは距離適性があった。(2)セントウルSはレース展開が特殊だった事と小牧太騎手の好騎乗による勝利だったと考えているからです。

Fカノヤザクラを切り落とすならば、同じくアイビスサマーダシュとセントウルSともに2着だったDシンボリグランも切り落とすのは常識なのでしょうが、これは止める事にしました。
結局はこれも勘になるのですが、この馬はブリンカーを久々に着けたここ3戦の内容が良い事と、前走のセントウルSで武幸四郎騎手のスプリングソングのめちゃくちゃな逃げに引っ張られてしまった感じでも2着に踏みとどまれたためです。
前走は予定外の騎乗ミスだったと思うのですが、怪我の功名と言うか畠山吉宏調教師が今回は先行して走らせる可能性もあると言う事で残す事にしたのです。

人気の上位に来そうなAファイングレインも思い切って切り捨てる事にしました。
この馬は今年の高松宮記念(GT)の1着馬でもあり実績からはとても切り捨てられる馬では無いのですが、前走の休養明けのセントウルSのレース内容が悪かったために調整失敗と見たためです。
前走は調整レースと言う事で幸英明騎手が真剣に騎乗していなかったのなら、この判断は誤っている事になります。

ピックアップした中で8歳馬のKタニノマティーニをなぜ取り上げているのかを疑問に持たれる方も居られるでしょう。
それはこの馬のデータを見ていると競馬の常識を外れているからです。
この馬の過去のレース結果を見ると特定のスパン毎になぜか好走しているのです。
しかも面白い事に、この馬は主に1200mのレースに出走する事が多いのですが、走破タイムのバラツキが極端なのです。
通常は1200mを1分10秒前後でしか走れない馬なので人気は全く無い馬なのですが、8歳にもなって今年のキーランドカップから1分8秒を切る事ができるようになったのです。
このレースは、レコード記録レースにもなり、16番人気(最低人気)で1着だったので単勝は万馬券でしたし、馬連は71,880円の超高配当になりました。

このレース結果はどう考えても私の競馬の常識からも外れております。
しかし、このレースはまぐれでは無かったらしく、次のセントウルSでも1分8秒を切って走っておりました。
しかもこのレースでは、飛ばしすぎてよたついているスプリングソングに進路を塞がれての6着ですから価値があります。
この馬に突如として何かがおこっていると考えて間違い無いでしょう。
まともな予想では全く無視すべき馬ですが、安易に外すのは少々危険と考えて残す事にしました。
競馬はギャンブルですからどのような結果が待っているかは判りませんが、考えれば考える程に空想が沸いてきて面白いものです。

【後記】
このレースでは一番人気がMスリープレスナイトで2.4倍、2番人気はNキンシャサノキセキで5.9倍、3番人気がAファイングレインで7.9倍でした。
私は最終的にJスズカフェニックス(4番人気 8.5倍)、Lビービーガルダン(6番人気 11.1倍)、Mスリープレスナイト(1番人気 2.4倍)、Nキンシャサノキセキ(2番人気 5.9倍)の4頭ボックスの馬連を買いました。
検討中の時は色々穴馬をを探していたんですが、結局は平凡な買い方になりました。
結果は、1着が1番人気のMスリープレスナイト、2着が2番人気のNキンシャサノキセキで馬連の配当が790円の平凡な結果でした。
予想は的中はしましたが、参加賞程度の儲けでした。
3着にLビービーガルダンが入りましたので、予想としては良かったのではないかと思っております。