（３９）私の競馬予想ソフトが目指している事

私は「エクセル競馬予想 馬ちゃん」Ver.1.03 と言うソフトを作って公開している。
（ 注：2008年6月に、「エクセル競馬予想 馬ちゃん」 スペシャル版　にバージョンアップしました。）
最近はこのソフトを使ってくれている人は居ないと見えて、問い合わせも全く来なくなってしまった。
使い勝手があまり良くない事もあって、無理も無い事なのだが、それ以上に全く儲からない事が最大の原因である。
どのぐらい儲からなかったかは、儲かる競馬ソフトはあるのかに記載してあるので、興味があれば見ていただきたい。

本音を言うと、とんとん程度は維持できるだろうと思っていたのだが、予想外の惨憺（さんたん）たる結果で正直愕然（あぜん）としたと言うのが偽らない気持ちである。
同じJRA-VANに搭載してあるソフトで、私のソフトより成績の悪いものがあるにはあるが、そんな物と比較して同等だろうと言ったところで、目糞(めくそ)鼻糞(はなくそ)を笑うようなもので、なんの慰めにもならない。

それ以来もっと増しなものを作ろうと悪戦苦闘の日々が続いているのだが、つい最近（2007年9月）大変興味深いソフトに巡り合う事ができた。
HRPTV5Cと言うサイトに掲載されているソフトで、現在はα版と言う事で試験的に提供されているようである。
速度理論と数量化分析を使った競馬予想と言う内容のこのサイトの競馬予想の研究には以前から興味があり、私も自分のソフトにこのような考え方を取り入れられないものかと考えていた事もあって早速ダウンロードさせて貰った。
画面構成や使い勝手にはまだまだ改良の余地があるようだが、当面はどんな予想を行うのかどの程度的中するのかが判れば良い。
このソフトを使うには、JRA-VANと契約してデータのダウンロード契約をしていなければならないのだが、Target等のソフトを使用している人は多いと思うので、ほとんどの人は大丈夫だろう。

初めての使用なので、取りあえず2007年9月1日と9月2日の全レースでの予想と結果を以下に記載してみた。

■9月1日の全レースの予想結果

札幌競馬場

新潟競馬場

小倉競馬場

■９月２日の全レースの予想結果

札幌競馬場

新潟競馬場

小倉競馬場

●このソフトの最近の予想結果

2007年の9月に初めてこのソフトの結果を調べてから1年以上が経過しております。
1時期はこのソフトにカルチャーショックを受けて使い始めた事もありましたが、ここ半年以上は全く使用しておりません。
確かに穴馬を的中させる事も多いのですが、JRA-VANのNEXTと同じく、全くトンチンカンな馬をピックアップしている事も多いようです。
数量化分析と言う学問は正しいのでしょうが、分析に使用するデータが駄目なのだろうと考えております。

JRA-VANから提供されるデータは、走破速度や上がりのタイムやラップタイム等の数多くのデータがあるのですが、競馬場が異なり、馬場状態が異なり、馬の状態が異なり、レース展開が異なりと多くのデータが条件が異なっているにも関わらず同じデータとして扱っている所にそもそも無理があるのでしょう。

私がこのソフトを使用しなくなったのは、的中率が今ひとつなのもありますが、何と言っても予想させるのに1時間以上もパソコンをこのソフトに占有されてしまう事にもあります。
最近はどうなのかが少々気になりましたので、久しぶりにこのソフトの予想結果を検証してみる事にしました。
そこでレースの終了したばかりの、2008年10月4日と10月5日の全レースを前回と同様にして調べて見ました。
ソフトは最新のソフトとデータをダウンロードして予想を行いました。

■2008年10月4日の全レースの予想結果

札幌競馬場

中山競馬場

阪神競馬場

■2008年１０月５日の全レースの予想結果

札幌競馬場

中山競馬場

阪神競馬場

前回と同じように本命馬を軸にして6点流した結果ですが、気の毒なくらいに的中数が少ないようです。
的中数が少なくとも、以前のように万馬券が1開催に2回も出れば回収率は上がるのですが、それもありません。
今回は、カルチャーショックを受けるどころか、以前と比べてやけに的中率が悪くなったなあと言うのが正直な感想です。

10月4日の中山10Rだけが目に付く高配当ですが、これも予想上位から7番目でかろうじて的中できたレースのようです。
結構アップデートの多いソフトのようですから、どこかを変更されたのかの知れませんが、ひょっとして悪い方向へ変更されてしまったのではないでしょうか。
サポートのホームページも見てみましたが、最近は3連単の高額配当の的中実例をアピールされているようですから、一発勝負の3連単を予想の中心にするように方向転換されたのかもしれません。
もう少しレース前の買い目を公開して年間の収支結果が詳しく記載されていれば判断できるのですが、単に60万馬券が的中したとか100万馬券に後1歩だった言われても具体的にどのぐらい儲かったのかまでは私には判りませんでした。
仮に60万馬券が的中したとしても、それまでに100万円を失なっていれば、的中した事は自慢できますが競馬予想ソフトとしての価値は無いでしょう。

アピールで思い出したのですが、2008年10月5日に行われたスプリンターズＳで3連単の5,530円が的中出来たとして的中馬券を掲載していたサイトがありましたが、良く見てみると110点を購入しておりました。
11,000円を投入して5,530円しか回収できなくても、その的中馬券をサイトに掲載する神経が私には全く理解できませんでした。
これを見て、素晴らしい予想だと思う人は居ないと私は思うのですが、世間はそのようには受け取らないのでしょうか。
このサイトでは、2005年の秋に的中した30万馬券を今もってトップページに掲載していますが、これも私から見れば最近は高額配当が的中出来ないのだろうと裏読みされてしまいます。
こんなどうでも良い事を考える私の神経がおかしいのか、そのサイトを運営している競馬予想のプロ(天才競馬予想家）だと称する人の神経がおかしいのかどちらかであるのは確かでしょう。

話を戻しますが、今開催では、10月4日の札幌９Rで札幌に於ける3連単の最高配当（4,777,030円）が記録されたように、結構荒れたレースも多かったので大穴的中のチャンスは十分にあったと思うのですが、このソフトにとっては無縁だったようです。
前回の検証結果で感銘を受けただけに、今回の結果にはとてもがっかりしてしまいました。
どこかに安定して儲かる競馬予想や競馬予想ソフトは存在していると思うのですが、失望するばかりで今だに巡り会っておりません。

【注記】
HRPTV5Cと言うソフトは比較的上位人気のソフトですが、やたら(月に１〜２回）更新ばかりしているようです。
恐らくは予想が的中しないので、使用者を繋ぎ留めるための手段にしていると思われますが、同じプログラムを作る人間から見て恥ずかしい行為だと思います。
事前に買い目を示して貰ってから、的中実績や収支結果がどんな状態になっているのかを見せていただきたいものです。