(37)宝塚記念が教えてくれた事

ちょっと大げさなタイトルにしてしまったが、宝塚記念を見て多くの事を感じた人は多かったに違いない。
私自身はAウオッカかJダイワメジャーのどちらかが2着まで入るものだと思って両馬を軸に流していたので外してしまった。
結果的には見誤った事になるのであるが、これらの馬がEアドマイヤムーンや2着のPメイショウサムソンに劣っていたとは今もって信じてはいない。
これが単なる負け惜しみであるのかどうかは、これからのレース結果が証明してくれるだろう。

私がここで言いたいのは、3歳馬と4,5歳馬のレベルがこれほどまで違うとか、牝馬と牡馬のレベルが違うとかをを言うつもりは無い。
3歳馬が4,5歳馬と比較して能力が劣るのは当然であるし、成長途中の高校生と徹底的に鍛えられた社会人とを比較するようなもので、まともには勝負できないのは明らかである。
今回は斤量が7K差あったのでどうかと思ったのだが、今回のレースに限って言えば斤量差だけではカバーしきれない状態だったと思っている。
Aウオッカの場合、2番枠が災いしたのかスタート直後から馬が行きたがっており、四位騎手が必死に抑えようとした結果、馬と折り合いを欠く状態になり馬の最高の状態で走る事が出来なかったようである。
それでは馬の気分に沿って走らせた方が良かったのかと言うと、逃げたQローエングリンやIアドマイヤメインのようにビリを覚悟しなければならなくなる。
この馬はダービーの時の走りが余りにもすばらしかったので、多くの人があのレースの再現を期待していたのだが、馬自身の経験不足や精神力の甘さが出たものだと私は思っている。
言うなればまだまだ発展途上なのであろう。
Jダイワメジャーもそうだが、これらの馬が宝塚記念で8着や12着になったからと言って、その程度の能力だと断定するのは危険な事ではないだろうか。

宝塚記念が教えてくれた事で書こうと思った事は、実は馬券の買い方である。
このレースはG1レースなので金曜日から単勝オッズは掲載されていた。
Aウオッカは1番人気をずっと維持してきたのだが、2,3番人気はやや流動的でDポップロック、Eアドマイヤムーン、Jダイワメジャー、Pメイショウサムソンの各馬で分けあっている状態だった。
オッズが安定してきた土曜日の昼ごろでは、1番人気Aウオッカ、2番人気Pメイショウサムソン、3番人気Jダイワメジャーの状態であった。
レース間際にJダイワメジャーの単勝人気が5番人気まで下がって、Eアドマイヤムーンが3番人気になったために、このレースは2,3番人気で決着したのは周知の事である。
下記のレース当日の直前の単勝オッズの時系列データを見ていただきたい。

■宝塚記念単勝オッズ時系列データ(有力馬)

 時刻  Aウオッカ Dポップロック Eアドマイヤムーン Jダイワメジャー Pメイショウサムソン
14:49〜 4,417,100円 1,330,500円 1,805,700円 4,417,100円 4,417,100円
14:54〜 0円 1,476,100円 1,991,100円 1,991,100円 4,417,100円
15:00〜 6,577,400円 1,379,300円 1,306,700円 4,417,100円 4,417,100円
15:05〜 4,544,100円 1,848,700円 1,751,400円 2,182,000円 2,773,000円
15:10〜 19,000円 2,731,600円 3,290,200円 2,165,500円 5,872,200円
15:15〜 13,091,900円 3,543,300円 4,968,400円 2,892,400円 8,683,900円
15:21〜 15,518,700円 5,434,800円 6,234,200円 3,966,600円 13,283,900円
15:26〜 0円 3,715,100円 3,715,100円 1,962,200円 7,210,800円
15:29〜 16,150,900円 10,636,900円 10,636,900円 6,683,600円 17,198,700円
15:34〜 20,215.700円 8,404,200円 11,011,600円 6,012,400円 11,927,300円

これはTARGET flontier JV Ver5.53でJRA-VANからの当日の単勝の時系列データを取り込んだデータをそのまま記載している。
実はこのデータはあまり信頼できない。
と言うのは、Aウオッカの購入票数が時刻によって0になっていたり、DポップロックとEアドマイヤムーンの票数が同じになっていたりと明らかに不自然であり誤りがある事が判る。
これはJRAーVANのデータが間違っているのか、TARGET flontierのバグによるものか、私のパソコンだけの問題なのか断定はできないのだが、恐らくはJRAの提供しているデータがかなりいい加減なのだと想像している。

ところで、単勝オッズの時系列の流れを見ただけでは良く判らないかもしれないので、次の複勝オッズの流れも記載してみる。

■宝塚記念複勝オッズ時系列データ(有力馬)

 時刻  Aウオッカ Dポップロック Eアドマイヤムーン Jダイワメジャー Pメイショウサムソン
14:49〜 170,900円 336,600円 2,384,300円 1,379,600円 1,941,700円
14:54〜 1,765,800円 1,495,800円 4,195,000円 0円 2,006,400円
15:00〜 1,825,300円 1,546,000円 1,349,600円 905,500円 2,074,100円
15:05〜 2,432.700円 2,060,600円 1,798,600円 1,957,900円 2,764,100円
15:10〜 3,098.400円 2,624,500円 4,261,000円 784,000円 3,520,500円
15:15〜 9,585,400円 4,655,200円 4,256,100円 4,256,100円 6,244,600円
15:21〜 7,024,400円 2,700,600円 7,179,200円 2,707,600円 7,485,200円
15:26〜 3,961,500円 6,026,200円 2,990,100円 4,411,100円 4,221,200円
15:29〜 13.771,800円 10,939,900円 13,976,000円 6,641,700円 14,675,100円
15:34〜 12.973.900円 10,306,000円 10,306,000円 8,248,600円 22,256,000円

前述したように、このデータも明らかにおかしい所があるのであまり信用できないのだが、私が注目しているのはPメイショウサムソンの15:34〜以降の驚異的な複勝の売れ行きである。
これを示したいために、細かくこのデータを取り上げてみたのである。
あくまで推察であるが、Jダイワメジャーの16K減の馬体を見てこの馬の危険性を感じ、逆にPメイショウサムソンが3着以内に入る確率の高さを確信したのだと思う。
これだけJダイワメジャーの人気が下がると言う事は、この馬にはジャパンカップのハーツクライの時のように、関係者だけが知っている問題点があってそれを隠していたのかも知れないとさえ思えてくる。

何度も言っているように競馬はギャンブルである。
競馬の競走結果にはなんの必然性も無い。
しかし、優秀な競馬予想者はこのレースで最も確率が高いのはPメイショウサムソンが3着以内に入る事であり、この馬の複勝を買う事が最も儲かる確率が高い事を見抜いたような気がする。
それが、レース直前の数分前のデータに示されているのだと思う。
そしてこの事が、競馬で儲ける方法を教えてくれているような気がしてならないのである。
私を含めて、複勝160円の馬券なんて馬鹿馬鹿しくて買えるかと言う人が大部分だろう。
それはあくまで1000円程度で買うからそうなるのであって、もし100万円をPメイショウサムソンに投資できるだけの資金力と度胸があれば、たかだか2分少々で60万円の儲けを手にする事ができるのである。

しかしながら、資金力のある人はいくらでもいるだろうが、そこまでの度胸と決断力のある人は数少ないだろう。
今回の場合でも、単に確率が最も高いだけであって、絶対とは程遠いのが競馬の世界である。
そんな危険を犯すよりも、2,3千円を振り回して10万円を儲けたいと考えるのが大多数の人の考える事だろう。
そんな人達は競馬で破産するような大怪我をする事は確かに無いが、JRAに貢(みつぎ)続けるだけで終わってしまう人が大部分だろう。
競馬の世界で儲ける事ができる人は限られている事をこのレースは教えてくれているのではないだろうか。