(26)阪急杯21170円の考察

今年の競馬(2006年)も高松宮記念が終わって4分の1を終了した。
6月までの3ヶ月間が競馬では前半の最も華やかな季節でもあるし、競馬予想能力の真価を問われる時でもある。
「エクセル競馬予想 馬ちゃん」はと言うと、的中しない訳ではありませんが、高額配当が的中できなくて JRA-VAN に記載されている星取表のソフトと比較すると最下位かブービーかと言う情けない争いを続けている状態である。
勿論、勝負は最後(有馬記念)まで判らないが、回収率が低いと折角使っていただいている方に愛想を尽かされてしまう。
なんとかして、高額配当の的中がもう少しできるようにしなければならないと思っている。

JRA-VAN に関して言えば、2月26日阪神11Rの阪急杯(G3)で HーL 21170円 の万馬券が出たのであるが、これを「馬とも」と「2重丸」の2ソフトが的中させている。
これによって、馬ちゃんは両ソフトに大きく引き離されてしまった。
2つのソフトが的中したと言う事は、このレースは的中させ易いと言うか、的中が不可能ではない万馬券であった事になる。
今回はこのレースを検証してみて、何かを掴む事ができないか考えたいと思う。

このレースは、1番人気はIオレハマッテルゼで単勝人気2.3倍であった。
前走の東京新聞杯では2番人気でずっと2番手で先行したが、後方追走のフジサイレンスにゴール前に交わされて頭差の2着であった。
この東京新聞杯は距離が1600mで、1番人気のインセンティブガイが4番手で追走していて首差の3着、4着が3番人気のアルビレオでやはり首差であった。
このレースは、1着のフジサイレンスが11番人気だったために、15020円に万馬券になったのであるが、多少ハイペースの嫌いはあったが、Iオレハマッテルゼの柴田善臣騎手の乗り方が悪かったとは思えないものであった。
現に、1着を除くとほぼ順当な結果になっている。
それで、阪神で芝1400mのこの阪急杯でも1番人気は当然と思われます。

2番人気のMコスモサンビームは単勝5.3倍であった。
前走は13週間の休養明けでありながらスワンS(G3)を11番人気ながらも1着になったのを評価されたものである。
3番人気のLコスモシンドラーは単勝7倍で前走の1000万から1600万の昇級戦である山城Sを1着と好走したのが評価されたものだった。
4番人気がDビックプラネットで8.5倍の単勝で前走の小倉大章典(G3)は8着だった。
後は全て10倍以上で単勝が100倍以上の馬も4頭おり、頭数も15頭と少ないため比較的予想し易いレースのはずであった。

このレース勝ったのは11番人気で単勝38倍のHブルーショットガンで、2着が3番人気のLコスモシンドラーだった。
馬ちゃんはこのレースを、9番人気Eグランリーオ、Iオレハマッテルゼ、Lコスモシンドラー、MコスモサンビームのBOX買いにしていた。
Eを除けば、私には自然な予想に思えるし、結果的にも実際の人気にほぼ沿った予想になっている。
「馬とも」はLを軸にして、BEHKLに流していた。
「2重丸」はIを軸にして@HKLとLを軸にして@Hに流していた。
IとLは誰にでも予想がし易い軸である事は理解できる。
Hブルーショットガンを予想できるかどうかがポイントである事が判る。

まず、Hが一部の競馬予想ソフトで取り上げられるインサイダーオッズになっていて、そこから選ばれたのか調べて見る事にした。
結果はと言うと、誰かが特別多く購入したような形跡は全くありませんでした。
Hブルーショットガンの前走はシルクロードS(G3)で11番人気で13着、前々走は淀短距離Sで5番人気で8着、その前は6甲アイランドSで5番人気で1着である。
3走前は1着であるが、その他はあまりぱっとした成績ではなく、「馬とも」、「2重丸」以外のソフトは全く取り上げていない。
この馬の過去10走をさかのぼって調べても3着以内は3走前の1着以外には全く無いのである。
斤量は前走より2K重くなっているし、騎手も前走、前々走とも同じである。
タイム的に見てもIオレハマッテルゼの方がずっと優っている。
馬齢も7歳で特に伸び盛りと言う事はないし、他の馬と比較して特に優れている点はデータ上からは見つける事ができなかった。
しいて挙げれば、1着との着差が大きい割に大崩れしてないと言う事ぐらいであるが、無論これはたいした事では無い。
あるいは、松永幹夫という騎手条件で無条件にピックアップされたのかも知れないなぐらいなのである。

2つの競馬予想ソフトが的中しているのであるから何かを掴めると思っていたのだが、全く何も掴む事はできなかった。
このレースは馬場状態が不良だったので、本来は2着のLコスモシンドラーか3着のIオレハマッテルゼが1,2着を争うレースだったのが、Hブルーショットガンと言う馬が偶然に割り込めたとしか思えないのである。
故障で途中棄権した2番人気のMコスモサンビームがまともに走っていれば、更にどうなったか判らないとさえ感じてしまうのである。

【注記】
先日の高松宮記念では、Jオレハマッテルゼは4番人気1着、Mラインクラフトが2番人気で2着、Gブルーショットガンは15番人気で11着でした。
今回も両ソフト共に的中していましたが、Gブルーショットガンはどちらのソフトも取り上げてはいませんでした。
大きく変わった点と言えば、松永幹夫騎手が引退して、藤岡佑介騎手に乗り変わっていた点でしょうか。
どうやら、ここら辺に両ソフトが的中できたヒントがありそうです。

確かに、この年の阪神開催は初めてで前日から数えて10鞍目がこの騎手のレースでしたが、それまでに同騎手は1,2番人気が多く、実際にも1着3回、2着2回の55%の連対率でした。
1番人気の柴田騎手は場所が阪神と言う事もあって連対率0%ですし、2番人気の本田騎手の連対率は22%ですのでピックアップは当然な事のように思えるのですが、開催したばかりでデータ数がどの騎手も10以下ですのでデータの信頼性となるとかなり疑問でしょう。
ピックアップした理由が騎手に関連している事は確かでしょうが、単純に阪神競馬場に於ける松永幹夫騎手の勝率とか連対率が上位であったからなのかはやはり謎です。

2重丸の作者さんからも何度かメールをいただいた事があるのですが、このレースでなぜGブルーショットガンをピックアップできたのかについては、企業秘密だと言う事で結局は教えていただく事はできませんでした。(笑)
古いメールを整理していたら出てきましたので、初めて2重丸さんかメールをいただいた時(2006年5月)の内容を御紹介します。
2重丸メール
名前は念のためにぼかしておきます。
日本では競馬をやっている人は税務署から調査を受ける場合がありますし、儲けている人は下手すると脱税容疑で起訴される場合もあるからです。
それに、競馬で儲かったと書いている人を(脱税でもしているのではないか等と)ちくりたがる日本人もやたら多いようですから。