(21)優れた競馬予想(ソフト)とはなにか

競馬予想ソフトを作る機会があったので、競馬予想に関する勉強をやたらさせられる羽目になってしまった。
予想の的中率を高めるために、過去のレース結果やレースの内容、過去の成績等を嫌々ながらも眺めてきたのである。
なにか勝ち馬になる共通のパターンの1つや2つはあるだろうと思って調べて見たのであるが結局は何も判らなかった。
しかし、どういったパターンで決着したのかの事例は数多く調べる事ができた。
それによって、予想が特に当たるようになった訳ではないが、勝ちそうな馬をピックアップするのは楽になってきたような気がする。
言葉で説明するのは難しいが、以前は勝ちそうな馬を探すことが競馬予想をする事だった。
今は、当然勝つだろうと思う馬が、レースでちゃんと勝てるのかどうかを心配して馬券を買っている事が多いのである。

さて、優れた競馬予想の話であるが、どのような競馬予想がベスト(理想)と言えるのだろうか。
競馬予想の目的は儲ける事なのだから、回収率さえ良ければ良いと言う考え方は当然ある。
当然のようにも思えるのだが、これがなかなかの曲者である。

例えば、年に1回しか的中しなくても、それが50万、100万馬券だったら元どころか、かなりのおつりが来る事にはなる。
そのために、仮に15番人気以下の馬券のBOXを買い続けたとしましょう。
これが当たる事はあるかもしれないが、果して競馬予想として意味のある事なのでしょうか。
この例は極端ではあるが、このような高額配当の的中を至上主義としている競馬予想は結構ありそうである。
何時当たるか判らないような馬券だけを買い続けるのは、宝くじを買っているようなものである。
このような競馬のギャンブル性だけを追求している人(ソフト)は、少なくてもメジャーにはなれないだろう。

私は重賞競走の年間の的中数を判断材料にしているが、馬連で1レース6点程度の予想で30%以上の的中率は必要だと考えている。
但し、この的中率は、オッズの単勝の上位人気の組み合わせで買っていても容易に達成できるだろうから、これだけでは不十分である。
この中に1、2本の万馬券と4,5本の5000円以上の配当の馬券を的中できていなければいけないと思っている。
オッズ丸写しで馬券を買っている限り的中率が高くても、回収率が上がらないのは周知の事である。

30%程度の的中率があれば、随分と当たっているような感覚は得られると思うし、年に数回でも高額配当が的中すれば回収率も決して悪くはならない筈である。
私はこれを優れた競馬予想(ソフト)と認識している。
こんな競馬予想ソフトの作成を目標にしているのだが、なかなかそこまで到達できない。