トラブルへの対処方法が最も頭を悩ます事になります。
通常はトラブルが無いと言う前提で解説されていますし、思いも掛けなかったエラーを表示する事もありますし、単に解説どおりに動作しない事もあります。
ひと昔前ならそこで延々と悩み続けるか、諦めるしかありませんでした。
今は違います。
インターネットと言う強力な検索機構がありますので、同じエラーになった人をを探して解決策を調べたり、教えてもらう事ができます。

中には碌に調べもしないで他人の教えを乞うだけの人がおりますが、この態度は感心しません。
自分で苦労して調べる事が、大きな糧になる事が理解できていない訳で、このようなタイプの人間は社会に出ても邪魔な(自分で満足に仕事をこなせない)人間になるだけです。
ちょっと言い方が厳しいかも知れませんが、何人もこんなタイプの人を見てきましたから当たらずとも遠からずでしょう。
こんな方が社会的に存在意義が無いと言っているのではなくて、より適した職種(技術系以外)を選択した方が良いのではないかと申し上げているのです。

■ Fedora12 のインストールに失敗する

(1)玄箱が見つかりませんと言われる
パソコンのネットワーク設定に問題がある場合がほとんどです。
ディスクトップのマイネットワークを右クリックして、プロパティを選択して玄箱に接続しているローカルエリア接続のアイコンを右クリックしてプロパティを選択して全般タブの中のインターネットプロトコル(TCP/IP)を選択して、プロパティボタンを押します。
IPアドレスを自動的に取得するにチェックが入っていると思いますから、次のIPアドレスを使うにチェックを入れてIPアドレスを例えば「192.168.11.30」を入れます。
30の部分だけが任意で、0や1、255や玄箱のアドレスの150以外なら大丈夫のはずです。
玄箱は電源の投入時にネットワークケーブルを接続していなければ、192.168.11.150のIPアドレスになりますのでこのようにします。
玄箱が起動した後は、ネットワークケーブルを接続するのは当たり前です。

下段のサブネットマスクには255.255.255.0を記入します。
これは自動的に記入されると思いますが、記入されない場合はこのようにしてください。
他の欄は全て空白にしてOKボタンを押します。
パソコンを再起動しなくても設定は反映されると思いますが、駄目な場合はパソコンを再起動してください。
これでも玄箱を認識できない場合は、玄箱は壊れている場合も考えられます。
買ってきた玄箱にハードディスクを搭載しないで起動したとか、ハードディスクがたまたまスレーブ設定になっていた状態で起動したとか、があるかも知れません。
私はこのような経験はした事がありませんので、どのようにしたら見つからなくなるのか判りません。

尚、超初心者の方のために念のために申し上げておきますが、インストールが終了した時にパソコンのネットワーク設定をIPアドレスを自動的に取得するに戻しておかないとインターネットとの接続は出来なくなりますのでご注意ください。
玄箱が見つかりませんと言われて、どうしたらよいのかまごつくレベルの人は、サーバーを構築する前にネットワーク設定の基礎を学んでください。

(2)必要な資材が見つかりませんと言われる
恥ずかしい事に、私は言われてしまいました。
Readme.txt を良く読んでからインストールしてください。
必要なファイルをダウンロードしたのか、ファイルはどこへ置いてあるのか、他に指定されている事はないのか を見れば自分のミスが判ると思います。

(3)インストールの途中で失敗してしまう。
私はこれに結構悩まされました。
今考えると調子の悪くなったサーバーのハーディスクをそのまま使用しておりましたので、それが最大の原因かも知れません。
ハードディスクを玄箱から外して、パーティションを全てクリアしてから取り付けて動作させたのですが、フォーマットは正常に終了するのですが、その後に失敗しましたとエラーが出て先に進めないのです。
このハードディスクはLinkStasionに付属していたサムソンの120GBを外したものです。
失敗する場合で特徴的な事は、フォーマット時間が長い事です。
5分以上を経過してもインストール時のフォーマットが終了しないと必ず失敗しました。
ハードディスクの使用領域を自由に設定できるので、最初はデフォルトから増やしてインストールしておりましたが、デフォルトでインストールするとフォーマット時間が40秒程度で終了する事もあって、ハードディスクの容量はインストールに密接に関係していると思いました。
現在は、基本領域はデフォルトの2倍(1024)、Swap領域は2倍(512)、Fedora12 の領域は3倍(12288)にしてインストールしましたが、フォーマット時間は1分以内で終了しました。
以下にインストールに成功するコツ(?)を記載します。
失敗するのは、ハードディスクに問題があると言うより(あるかも知れませんが)、インストールプログラムの指定時間内で処理が終了しないためと考えた方が近いような気がします。

○玄箱に搭載するハードディスクの容量は80GB以下にする。
最近のハードディスクのように500GBとか1GBが当たり前の時代では、80GBのハードディスクなど手に入らないかも知れませんが、極力容量の少ないハードディスクを使用するべきだと思います。
現在、私が搭載しているのが80GBなのでこのように書いております。

○玄箱に搭載するハードディスクは新品を使用する。
容量の少ないハードディスクと言うと、直ぐにジャンク品漁りをしたくなりますが、ハードディスクは消耗品でありますし、ジャンク品は扱われ方が雑ですので仮に買った時点で動いていても信頼性は低いと考えられます。
それに多少具合が悪い程度では、ハードデスクはアクセス回数が多くなるだけで動く場合が多いです。

○玄箱に搭載するハードディスクはまっさらにしたものを取り付ける。
インストールに失敗した場合は、コマンドでハードディスクをクリアできるのですが、簡易的な処理のためかフォーマットに時間が掛かるようです。
インストールに失敗した場合は面倒でも玄箱からハードディスクを取り外し、専用のソフトでパーティションをクリアした方が良いようです。
私は何かのおまけでついてきた、バッファローの DISK FORMATTER を使用しました。
もちろん物理フォーマットなどは行っていなくて、通常のパーティション削除を行っただけです。

○インストールするパソコンは最新の高性能なものを使用する。
玄箱HGはネットワークの転送速度が1000Mbpsありますので、パソコンの転送速度も1000Mbpsで動作するものを使用するべきだと思います。
処理の大部分は玄箱の中で行っておりますから、余り関係はなさそうな気はしますが、少しでも速いに越した事はありません。
最近のネットワーク出力が2つあるパソコンでも、問題なく玄箱を認識出来ました。(私の場合はですが)

○インストールIPアドレスは192.168.11.150の標準(デフォルト)を使用する。
インストールプログラムでは、玄箱で使用するネットワークアドレスを自由に設定できるのですが、まずは基本的な設定で行う事をお勧めします。
プログラムにもよりますが、余分な処理は出来るだけ行わせないようにしたいものです。
アドレスの変更などは、後でからでも自由に変更が可能です。

以上が私がインストール時のコツ(?)として掴んだものです。
以前の120GBのハードディスクを使用していた時は、インストールが無事終了してからも、FedoraをUPDATEしていた時に突然落ちたりしていたのですが、80GBの比較的新しいハードディスクでは、そのような事は一切発生しませんでしたから、私の場合は根本的な原因はハードディスクにあったのかも知れません。
あるいは、確保した領域が現在の設定より少なかったので、その影響があったのかも知れません。
ハードディスクがインストールの重要な要素であるのは確かだと思います。
高速なSSDを使用して見たいのですが、玄箱での使用例が少ないので購入まで踏み切れません。
【使用例の参考】
私は試しておりませんが、構築成功例の記載がありました。
ノバック SATA TO THE IDE Hard Disk Super Adaptor NV-SA300 (変換アダプタ)
バッファロー SHD-NSUMシリーズの60GB(生産終了のようで入手が難しくなっています)
上記の製品は、“プチフリーズ”が発生する懸念があります。
サーバーはログの作成を頻繁に行います。

■ httpd の起動に失敗する

httpd の起動を何度行っても失敗してしまう現象が発生した事がありました。
最初は、/etc/httpd/conf/httpd.conf のシンタックスエラーだろうとぐらいに思っていましたが、エラーはありません。
(シンタックスエラーのチェックは、/usr/sbin/httpd -t あるいは、/usr/sbin/apachectl configtest で確認出来ます。)
その時のエラーログの記録です。

[root@meckk certs]# tail /var/log/httpd/error_log
[Wed Jun 09 15:50:15 2010] [notice] suEXEC mechanism enabled (wrapper: /usr/sbin/suexec)

通常は起動されないはずの suEXEC mechanism enabled が記載されています。
サイトには、そのような現象が出た場合には、suEXEC を削除して apache を kill しなさいとか書いてありますが、私の場合は回復しませんでした。
私の場合ですが、mod_ssl を導入して設定内容をいじっていた頃から発生しましたので、/etc/httpd/conf.d/ssl.conf の設定内容に関係していると感じておりました。
設定をやり直してみたのは以下の内容です。
(1)サーバー秘密鍵・証明書作成
(2)SSL設定
具体的にどの項目の設定が悪かったのかは不明ですが、httpd は起動するようになりました。
起動するようになった場合のエラーログは以下のようになりました。
[Wed Jun 09 20:57:46 2010] [notice] Digest: generating secret for digest authentication ...
[Wed Jun 09 20:57:46 2010] [notice] Digest: done
[Wed Jun 09 20:57:48 2010] [notice] Apache/2.2.15 (Unix) DAV/2 PHP/5.3.2 mod_ssl/2.2.15 OpenSSL/1.0.0-fips configured -- resuming normal operations

アパッチを再インストールしなければならなくなったかと胆を冷やしましたが、やれやれです。

■ dovecot の起動に失敗する

今までトラブった事がなかった dovecot の起動に失敗します。
内容は以下のようなものです。
[root@meckk certs]# /etc/rc.d/init.d/dovecot start
Dovecot Imap を起動中: Fatal: listen(::, 143) failed: Address already in use
[失敗]
[root@meckk certs]#

使ってもいないアドレスが使用されていると言うエラーで起動できないのです。
原因は、IPv4 と IPv6 を両方使用するようにすると、起動できなくなる場合があるようです。
この対策はサイトでも多く記載されておりますが、IPv4 だけを使用するように記述します。
具体的には、/etc/dovecot.conf の該当箇所に以下の項目を記載すれば良いようです。
listen = *
これで起動は可能になりましたが、IPv6 が使用できないと言う警告が出たりします。
もっとスマートな解決方法はないのでしょうか。
【注記】
解説サイトによっては、listen = [::] (IPv6)を記入するように指定しております。
こちらでも問題なく起動は出来ます。(結果的には同じ動作をするようです)

■ タイムゾーンの警告が出る

php の動作確認で test.php を動作させていた時に、エラーログに以下のような警告が出ました。
PHP Warning: phpinfo(): It is not safe to rely on the system's timezone settings.
You are *required* to use the date.timezone setting or the date_default_timezone_set() function.
In case you used any of those methods and you are still getting this warning,
you most likely misspelled the timezone identifier.
We selected 'Asia/Tokyo' for 'JST/9.0/no DST' instead in /var/www/html/test.php on line 2

システムのタイムゾーンの設定がおかしいとの意味でしょうが、今までシステムのタイムゾーンの設定など気にした事もありませんでした。
Fedora の場合のタイムゾーン変更方法についての解説サイトの記載です。
# cp /usr/share/zoneinfo/Japan /etc/localtime
cp: overwrite `/etc/localtime'? y

これで、JST の表示を行うと思います。
Fedora12 でタイムゾーンの設定は以下のように行うのが通常のようです。
[root@meckk ~]# tzselect
Please identify a location so that time zone rules can be set correctly.
Please select a continent or ocean.
 1) Africa
 2) Americas
 3) Antarctica
 4) Arctic Ocean
 5) Asia
 6) Atlantic Ocean
 7) Australia
 8) Europe
 9) Indian Ocean
10) Pacific Ocean
11) none - I want to specify the time zone using the Posix TZ format.
#? 5
Please select a country.
 1) Afghanistan           18) Israel                35) Palestine
 2) Armenia               19) Japan                 36) Philippines
 3) Azerbaijan            20) Jordan                37) Qatar
 4) Bahrain               21) Kazakhstan            38) Russia
 5) Bangladesh            22) Korea (North)         39) Saudi Arabia
 6) Bhutan                23) Korea (South)         40) Singapore
 7) Brunei                24) Kuwait                41) Sri Lanka
 8) Cambodia              25) Kyrgyzstan            42) Syria
 9) China                 26) Laos                  43) Taiwan
10) Cyprus                27) Lebanon               44) Tajikistan
11) East Timor            28) Macau                 45) Thailand
12) Georgia               29) Malaysia              46) Turkmenistan
13) Hong Kong             30) Mongolia              47) United Arab Emirates
14) India                 31) Myanmar (Burma)       48) Uzbekistan
15) Indonesia             32) Nepal                 49) Vietnam
16) Iran                  33) Oman                  50) Yemen
17) Iraq                  34) Pakistan
#? 19

The following information has been given:

        Japan

Therefore TZ='Asia/Tokyo' will be used.
Local time is now:      Tue Jun 22 15:57:03 JST 2010.
Universal Time is now:  Tue Jun 22 06:57:03 UTC 2010.
Is the above information OK?
1) Yes
2) No
#? 1

You can make this change permanent for yourself by appending the line
        TZ='Asia/Tokyo'; export TZ
to the file '.profile' in your home directory; then log out and log in again.

Here is that TZ value again, this time on standard output so that you
can use the /usr/bin/tzselect command in shell scripts:
Asia/Tokyo
[root@meckk ~]#
設定は、/etc/profile に反映されると思います。
私の場合は、最後に以下の記載がありました。
#export TZ=JST-9
export LANG=ja_JP.UTF-8

尚、Debianでは、tzconfigコマンドを使うとの記載もありました。
# tzconfig
Your current time zone is set to Unknown
Do you want to change that? [n]: y
以下地域の記載されたメニューが出て、設定するらしいです。
設定の確認は、cat /etc/timezone

更に対処方法を検索した所、php.ini を修正する必要があるらしい事が判りました。
[Date]
; Defines the default timezone used by the date functions
; http://www.php.net/manual/en/datetime.configuration.php#ini.date.timezone
;date.timezone =
date.timezone = Asia/Tokyo ← 追加

追加後にapache を再起動して再度 test.php を動作させて見ました。
警告は出なくなりましたので、精神衛生上は良くなったと思います。

同様なエラーとして以下の記載もありました。
fedora12でhttpd.confにphp_admin_value open_basedir …を指定していると以下のようなエラーが出てしまう。
PHP Warning: Unknown: open_basedir restriction in effect. File(/path/…
「open_basedir はphp.iniで書くと回避できる」らしいので /etc/php.ini に直接記載。
open_basedir=.:/home/hogehoge

■ PHP プログラムが動作しない

正確には、PHP プログラムの一部が動作しないと書くのが正しいのですが、この原因を突き止めるには数日掛かりました。
私の場合は、サーバーの稼働時間をホームページ上で公開しているのですが、それが機能しなかったのです。
よく見かける当サーバーは「 47 日間と 1 時間 48 分 連続稼動しています。」と言うものです。
このタイプの表示は、ページを表示した時に1回だけサーバーから読み込んで表示させているのがほとんどなのですが、私が採用しているのはリアルタイム(1秒毎)に稼働時間を表示させる優れものなのです。(実際の表示例
勿論(笑)、私が作成したものではなくて、いただいてきたものなのですが、これが動作しないのです。

プログラムは、ジャバスクリプトから PHP を呼び出して、PHP のプログラムがジャバスクリプトの形で返すと言うようになっているようです。
理屈は簡単そうですが、HTML の一般的なファイルで動的に表示を変える必要がありますので、OS(Fedora)の知識とジャバスクリプトの知識とPHPのプログラムに精通している人でないとプログラムは組めません。
それは兎も角として、最初は動作しない原因としてパーミッションやオーナーをの設定を疑ってみたのですが、解決しません。
サーバーの稼働時間が読めなくなったのかと思って、UPTIME を表示させたりして見ましたが、これは正常に読めました。

次に疑ったのは、PHP のバージョンでした。
PHP5 になったので、使えないコードを使用しているのだろうとあきらめかけたのですが、スペアのサーバーでは PHP5 を使用しているにも関わらず動作しているのです。
バージョンは多少古いですが、同じ PHP5 なら動作しない筈は無いと考えて、これは Fedora12 特有の何かがあるのだろうと思いました。
そこで、「Fedora12 php.ini 設定」で検索してみたらおりました、同じように PHP が動作しないと言っている人が。

この度、fedora core 12を入れたのですが、
ホームページのソースを見ると、内容が反映されず<?= $hoge ?>のままでです。
php.iniの設定が必要なのかわからないのですが、
ご存じの方いましたら、教えていただけないでしょうか。


鈍い私でも、さすがにピーンときました。
この質問の回答は以下の通りです。
短縮型のタグが有効なのは、php.ini 設定ファイルのディレクティブ short_open_tag が 有効になっている場合か PHP が --enable-short-tagsオプションつきで configure されている場合のみです。
http://www.php.net/manual/ja/language.basic-syntax.phpmode.php
いやー、インターネットは実に有り難い存在ですね。

■ パーティションの容量が少ない

【警告】
記載の作業は失敗する危険も含んでおります。
バックアップしたハードディスクで作業してみるなどの注意が必要でしょう。
私はこの作業を3回行いましたが、最初の1回は失敗しました。


df コマンドを使っていた時におかしいと思ったので調べて見ました。
[root@meckk ~]# fdisk -l

ディスク /dev/sda: 80.0 GB, 80025280000 バイト
ヘッド 16, セクタ 63, シリンダ 155058
Units = シリンダ数 of 1008 * 512 = 516096 バイト
ディスク識別子: 0x1f6cd28a

デバイス ブート     始点        終点    ブロック   Id  システム
/dev/sda1               1        2081     1048792+  83  Linux
/dev/sda2            2082        3122      524664   82  Linux スワップ / Solaris
/dev/sda3            3123       28089    12583368   83  Linux
/dev/sda4           28090       32251     2097648   83  Linux

[root@meckk ~]# df
Filesystem           1K-ブロック    使用   使用可 使用% マウント位置
/dev/sda3             12385072   1209828  10546076  11% /
/dev/sda4              2064144     32880   1926384   2% /mnt
80GB のハードディスクを使用しているのに、sda4 が2GB しか確保しておりません。
これでは、ファイルサーバーとして使用する場合には容量不足になり支障が出るでしょう。
インストール時のフォーマットが早かったのは、ひょっとしたらこのせいだったのかも知れません。
領域をいじるのはトラブルになる基ですが、システム領域ではないので拡張して見る事にしました。
トラブルが出たら、その時はその時です。
[root@meckk ~]# fdisk /dev/sda

このディスクのシリンダ数は 155058 に設定されています。
間違いではないのですが、1024 を超えているため、以下の場合
に問題を生じうる事を確認しましょう:
1) ブート時に実行するソフトウェア (例. バージョンが古い LILO)
2) 別の OS のブートやパーティション作成ソフト
   (例. DOS FDISK, OS/2 FDISK)

コマンド (m でヘルプ): m
コマンドの動作
   a   ブート可能フラグをつける
   b   bsd ディスクラベルを編集する
   c   dos 互換フラグをつける
   d   領域を削除する
   l   既知の領域タイプをリスト表示する
   m   このメニューを表示する
   n   新たに領域を作成する
   o   新たに空の DOS 領域テーブルを作成する
   p   領域テーブルを表示する
   q   変更を保存せずに終了する
   s   空の Sun ディスクラベルを作成する
   t   領域のシステム ID を変更する
   u   表示/項目ユニットを変更する
   v   領域テーブルを照合する
   w   テーブルをディスクに書き込み、終了する
   x   特別な機能 (エキスパート専用)

コマンド (m でヘルプ): d
領域番号 (1-4): 4

コマンド (m でヘルプ): n
コマンドアクション
   e   拡張
   p   基本領域 (1-4)
p
選択した領域 4
最初 シリンダ (28090-155058, 初期値 28090):
初期値 28090 を使います
Last シリンダ, +シリンダ数 or +size{K,M,G} (28090-155058, 初期値 155058):
初期値 155058 を使います

コマンド (m でヘルプ): w
パーティションテーブルは変更されました!

ioctl() を呼び出してパーティションテーブルを再読込みします。

警告: パーティションテーブルの再読込みがエラー 16 で失敗しました: デバイスもしくはリソースがビジー状態です。
カーネルはまだ古いテーブルを使っています。新しいテーブルは
次回リブート時か、partprobe(8)またはkpartx(8)を実行した後に
使えるようになるでしょう
ディスクを同期しています。
[root@meckk ~]#
何やら警告が出ました。
処理の前にアンマウントしなかったからでしょうか。
[root@meckk ~]# mkfs -t ext3 /dev/sda4
mke2fs 1.41.9 (22-Aug-2009)
/dev/sda4 is mounted; will not make a filesystem here!
[root@meckk ~]# umount /mnt
[root@meckk ~]# mkfs -t ext3 /dev/sda4
mke2fs 1.41.9 (22-Aug-2009)
warning: 124 blocks unused.

Filesystem label=
OS type: Linux
Block size=4096 (log=2)
Fragment size=4096 (log=2)
131328 inodes, 524288 blocks
26220 blocks (5.00%) reserved for the super user
First data block=0
Maximum filesystem blocks=536870912
16 block groups
32768 blocks per group, 32768 fragments per group
8208 inodes per group
Superblock backups stored on blocks:
        32768, 98304, 163840, 229376, 294912

Writing inode tables: done
Creating journal (16384 blocks): done
Writing superblocks and filesystem accounting information: done

This filesystem will be automatically checked every 39 mounts or
180 days, whichever comes first.  Use tune2fs -c or -i to override.
[root@meckk ~]# fdisk -l

ディスク /dev/sda: 80.0 GB, 80025280000 バイト
ヘッド 16, セクタ 63, シリンダ 155058
Units = シリンダ数 of 1008 * 512 = 516096 バイト
ディスク識別子: 0x1f6cd28a

デバイス ブート     始点        終点    ブロック   Id  システム
/dev/sda1               1        2081     1048792+  83  Linux
/dev/sda2            2082        3122      524664   82  Linux スワップ / Solaris
/dev/sda3            3123       28089    12583368   83  Linux
/dev/sda4           28090      155058    63992376   83  Linux
[root@meckk ~]#
フォーマットに失敗しましたので、/mnt をアンマウントしてから再度フォーマットしました。
領域はハードディスクの容量の限界まで拡張されましたが、果たして大丈夫でしょうか。

【結果】
残念ながら起動しなくなってしまいました。
結局、Fedira の再インストールになってしまいました。
あ〜あ 今まで色々なソフトを設定した苦労が水の泡となってしまいました。悔しい〜。
USBに別なハードディスクを接続して、パーティションを作成してから本体をコピーしたら動くかも知れませんが、動いている OS の内容をコピーするのは難しいでしよう。
インストールキットの作者様のバージョンアップを期待した方が良いかも知れません。

【後記】
その後、何回かやって何とかパーティションは広げる事が出来たのですが、マウントに失敗します。
(前もってアンマウントしたり、SSH で接続できなければ前もってインストールしておいたテルネットで接続してみたりしました。)
[root@meckk ~]# mount -t ext3 /dev/sda4 /mnt
mount: 間違ったファイルシステムタイプ、不正なオプション、
       /dev/sda4 のスーパーブロックが不正、コードページまたは
       ヘルパープログラムの未指定、或いは他のエラー
       In some cases useful info is found in syslog - try
       dmesg | tail  or so
原因が判りました。
どこかのサイトの解説でフォーマットを以下のコマンドで行っておりました。
mkfs.ext3 /dev/sda4
これを以下のようにしました。
mkfs -t ext3 /dev/sda4
これですんなりとマウントする事が出来ました。(前記ではフォーマットが、ext3 になりません。)
このサイトは、tar xzvf を tar xzpf 等の記入ミスもあり、頭から信用すると嵌る事があります。
(人の振りみてわが身を直せとのことわざがある通り、私も注意したいと思います。)
/etc/fstab に記載があれば、起動時に自動的に mount します。
120GB のハードディスクで領域を拡張した場合の表示を以下に示します。
[root@meckk ~]# df
Filesystem           1K-ブロック    使用   使用可 使用% マウント位置
/dev/sda3             41284260   1333592  37853468   4% /
/dev/sda4             72042524    184216  68198704   1% /mnt


[root@meckk ~]# fdisk -l
ディスク /dev/sda: 120.1 GB, 120059362816 バイト
ヘッド 255, セクタ 63, シリンダ 14596
Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 バイト
ディスク識別子: 0x9b35e67b

デバイス ブート     始点        終点    ブロック   Id  システム
/dev/sda1   *           1         131     1052226   83  Linux
/dev/sda2             132         262     1052257+  82  Linux スワップ / Solaris
/dev/sda3             263        5484    41945715   83  Linux
/dev/sda4            5485       14596    73192140   83  Linux
これならファイルサーバーとしても十分使用出来ます。
(尚、120GB 以上の容量になるとセクター当たりの容量が増える関係で、クローン作製ソフトでは問題が出る場合があるようです。)

パーティション拡張ソフトでどうなるのかも調べて見ました。
私はハードディスクを玄箱から取り外し、別のパソコンでシステムコマンダー7でパーテイションの拡張を行って見ました。
拡張してから玄箱に戻して確認した所、起動には全く問題がありませんでしたが、拡張した領域をマウント出来ておりませんでした。
改めて拡張領域をフォーマットしたら、問題なくマウント出来ました。
この領域にはファイルがありませんので、システムコマンダーなどのソフトを使うまでもないようです。

■ phpmyadmin の起動画面でエラーが出る

MySQL をインストールしましたので、データベースの内容を確認するために phpmyadmin をインストールしました。
ログイン画面の下に以下のようなエラーがでました。
「mcrypt 拡張をロードできません。PHP の設定を確認してください。」

対処方法を検索すると方法がボロボロ出てきます。
ボロボロなどと書きましたが、大変有り難い事です。
以下のファイルをインストールする事で解決します。

yum -y install php-mcrypt

インストール後に、 aoache を再起動します。
これでも直らなければ、ブラウザのキャッシュをクリアするとか、パソコンを再起動すればエラーは出なくなります。
私の場合がそうでした。

■ Fedora6 の yum を使用するとエラーが出る

私のメインマシンは、今もって Fedora6 です。(Fedora12 に変更しました)
何か人に言うのが恥ずかしい気持ちがするので、そろそろ Fedora12 に切り替えようかと思っています。
ところで、fedora6 で yum を使用すると Error: Cannot find a valid baseurl for repo: core のエラーが出るようになりました。
私の場合は、(4)yumの導入に、の対処方法で動作するようになったのですが、別の方法も書いておきます。
こちらも、 yum が動作しない時に検索したものですが、私自身は試しておりませんので、動作については保障できません。
対処 設定ファイルを書き換えます
1. coreのリストを作る
# vi /etc/yum.repos.d/local-core
書き込む内容ここから
http://ftp.riken.jp/Linux/fedora/core/$releaserver...
http://ftp.kddilabs.jp/Linux/packages/fedora/core/...
http://ftp.sfc.wide.ad.jp/pub/Linux/Fedora/$releas...
http://ftp.nara.wide.ad.jp/pub/Linux/fedora/core/$...
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/Fedora/core/$rele...
書き込む内容ここまで

2. coreを設定する
# vi /etc/yum.repos.d/fedora-core.repo
変更する内容ここから
mirrorlist=file:///etc/yum.repos.d/local-core
変更する内容ここまで

3. updateのリストを作る
# vi /etc/yum.repos.d/local-updates
書き込む内容ここから
http://ftp.riken.jp/Linux/fedora/core/updates/$rel...
http://ftp.kddilabs.jp/Linux/packages/fedora/core/...
http://ftp.sfc.wide.ad.jp/pub/Linux/Fedora/updates...
http://ftp.nara.wide.ad.jp/pub/Linux/fedora/core/u...
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/Fedora/core/updat...
書き込む内容ここまで

4. updateを設定する
# vi /etc/yum.repos.d/fedora-updates.repo
変更する内容ここから
mirrorlist=file:///etc/yum.repos.d/local-updates
変更する内容ここまで

5. extrasのリストを作る
# vi /etc/yum.repos.d/local-extras
書き込む内容ここから(ミラーサイトのアドレスはお調べください。)
http://ftp.riken.jp/Linux/fedora/extras/$releaserv...
http://ftp.kddilabs.jp/Linux/packages/fedora/extra...
http://ftp.nara.wide.ad.jp/pub/Linux/fedora/extras...
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/Fedora/extras/$re...
書き込む内容ここまで

6. extrasを設定する
# vi /etc/yum.repos.d/local-extras
変更する内容ここから
mirrorlist=file:///etc/yum.repos.d/local-extras
変更する内容ここまで
この方法が本格的と言うか、正統派の感じがします。

■ crondがない

ぽちネットから玄箱Pro用のFedora12インストールキットを導入した時に、crond がありませんでした。
これでは不便なので、調べて見ると「Base」のグループリストパッケージをインストールした場合に含まれないようです。
対処方法の解説の通り、yum install vixie-cron をインストールする事で解決しました。

■ IPv6 support is disabledと警告が出る

IPv6 support is disabled: Address family not supported by protocol と警告のメールが届くようになりました。
発信元もmailq、postqueue、send-mail と色々です。(メールソフトの sendmail は搭載されておりません)
[root@meckk ~]# alternatives --config mta

1 プログラムがあり 'mta' を提供します。

  選択       コマンド
-----------------------------------------------
*+ 1           /usr/sbin/sendmail.postfix

Enter を押して現在の選択 [+] を保持するか、選択番号を入力します:
[root@meckk ~]#
インストールの関係で、dovecot の設定をIPv4にしたのが影響しているのでしょうか。
取敢えず、Postfix の設定をIPv4だけに設定して見る事にします。
Postfix の場合は、以下のように変更します。
inet_protocols = all
    ↓
inet_protocols = ipv4
これで収まってくれるのでしょうか。

■ Linux対応、非対応のルータがある?

BBR-4MG/HG の情報を調べていた時に、価格.COM に面白い書き込みがありました。
Linux対応、非対応のルータがある事を始めて知りました と言うものです。
だいぶ大昔に Linux に対応していない(製品があらかじめ登録されていない)イーサーネットボードを使用していて設定に苦労した経験はあるのですが、ルーターでそんな事があるなら初耳です。
私の知識の範囲を超えていたので、つい見入ってしまいました。
何でもバッファローのサポートに電話したら、4MGはWindowsとMacにしか対応してないと言われたからのようですが、笑ってしまいました。
ついでに、同じ掲示板をずっと見ていたら無性に腹の立つ記載がありましたので、これも以下に一部を抜粋しておきます。
(ここから)
naminoriさん 
普段は問題なく使えるのですが、50分程度の間隔でリンクが切断されます。
すぐ復旧してまた50分くらいは問題なく使えます。
ルーターを介さなければこの現象は全くありません。
ルーターをかますと例え1台だけでも必ずこの現象が出ます。

色々調べてみても、サポートに聞いてみても
全く原因不明であきらめかけています。
QAに書いてあるような事は全てやってみました。
同じような症状があった方、なにか原因がわかる方、
宜しくご教授お願い致します。
2006/05/20 12:06 [5094604]
0点

大麦さん
質問をするときは、実際に行ったことをそのまま書いてください。
「いろいろ」とか「すべて」といわれても、実際に何をしたの?と聞きたくなります。
あと、「普段の使用」と「このルーターをかます」の具体的な違いを書いてください。
2006/05/20 13:35 [5094795]
0点

naminoriさん
あの、、、書いてある通りなんですけど
>QAに書いてあるような事は全てやってみました。

文章読めば難なく理解できると思いますが
普段の使用=このルーターをかます
です。
わかりますか?

この質問のキーポイントは「50分程度の間隔でリンクが切断されます」
ということです。
当たり前の素人回答にいちいちレスするのも面倒なので
メーカーサポート程度が回答するような対策は全て試していますよ、と
書いているのです。
ピンと来ないなら何もレスする必要はないのですよ。
それは見ている人のほとんどは当然のように理解していると思いますが、、、

理解できましたか?
(ここまで)
最初は普通の質問だったのですが、回答のどこかが気に障ったらしく態度が豹変してしまいました。
他の人からも態度が良くないと指摘されていましたけど、私も naminori とか名乗る人にはあきれてしまいました。
永久に友達の出来ない人とは、こんな人なのでしょう。

■ 週に1回 anacron から 99-raid-check のメールが届く

玄箱PROに構築したFedora12 から毎週1回メールが届きます。
届く内容は以下のようなものです。
/etc/cron.weekly/99-raid-check:
grep: /proc/mdstat: No such file or directory
実行ファイルが無いと言う事なので無条件に削除しておこうと思ったのですが、一応調べてみました。

99-raid-check については解説サイトがありましたので、だいたい理解できました。
mdstat は raidtools パッケージをインストールすれば良いのではないかと言う事も判りました。
しかし、玄箱とRAID が結びつく事は私の認識では考えられませんし、玄箱PROを RAID で運用する気もありませんので、cron.weekiy から99-raid-check を削除して終了です。
99-raid-check の内容は以下の通りです。
[root@meckk cron.weekly]# cat 99-raid-check
#!/bin/bash
#
# This script reads it's configuration from /etc/sysconfig/raid-check
# Please use that file to enable/disable this script or to set the
# type of check you wish performed.

[ -f /etc/sysconfig/raid-check ] || exit 0
. /etc/sysconfig/raid-check

[ "$ENABLED" != "yes" ] && exit 0

case "$CHECK" in
    check) ;;
    repair) ;;
    *) exit 0;;
esac

dev_list=""
for dev in `grep "^md.*: active" /proc/mdstat | cut -f 1 -d ' '`; do
        echo $SKIP_DEVS | grep -w $dev >/dev/null 2>&1 && continue
        if [ -f /sys/block/$dev/md/sync_action ]; then
            array_state=`cat /sys/block/$dev/md/array_state`
            sync_action=`cat /sys/block/$dev/md/sync_action`
            # Only perform the checks on idle, healthy arrays
            if [ "$array_state" = "clean" -a "$sync_action" = "idle" ]; then
                check=""
                echo $REPAIR_DEVS | grep -w $dev >/dev/null 2>&1 && \
                        check="repair"
                echo $CHECK_DEVS | grep -w $dev >/dev/null 2>&1 \
                        && check="check"
                [ -z "$check" ] && check=$CHECK
                echo "$check" > /sys/block/$dev/md/sync_action
                [ "$check" = "check" ] && dev_list="$dev_list $dev"
            fi
        fi
done

if [ -n "$dev_list" ]; then
        checking=1
        while [ $checking -ne 0 ]
        do
                sleep 3
                checking=0
                for dev in $dev_list; do
                        sync_action=`cat /sys/block/$dev/md/sync_action`
                        if [ "$sync_action" != "idle" ]; then
                                checking=1
                        fi
                done
        done
        for dev in $dev_list; do
                mismatch_cnt=`cat /sys/block/$dev/md/mismatch_cnt`
                if [ "$mismatch_cnt" -ne 0 ]; then
                        echo "WARNING: mismatch_cnt is not 0 on /dev/$dev"
                fi
        done
fi
解説サイトによると、WARNING: mismatch_cnt is not 0 on /dev/md1 のような感じで警告メールが来る事があるらしい。
個人で運用している WEB サーバーが落ちても社会的な影響は全くないし、自分としてはスペアのサーバーを別に持っておれば十分だと考えている。