日本は学歴社会の国家だから、学歴が貧弱だと余程の才能とチャンスに恵まれないと、就職しても昇進は出来ない。
国会議員なら知名度だけで当選できるのではないかと考えるかも知れないが、確かに参議院選挙なら比例で当選はできるかも知れないが、政治の「せ」の字も満足に知らない人が国会に行っても、右往左往するばかりで満足な政治活動などできる訳がないし、周りの高学歴のベテラン議員に「いじめ」られるだけだろう。
こんな社会はおかしいのだが、実際の日本社会はそうなのだから受け入れるしかない。
簡易的に人間を選別するには、学歴によって振り分けるのは手軽で簡単だからそうなるのだろうと思う。
能力の低い人間が社会(政治)の中枢にいると社会がどうなるのかは、今までの日本の現状を見てきた人には説明をする迄もないだろうと思う。
このサイトは競馬に関する事を勝手気ままに述べているサイトであるから、政治の世界の話はもう言わない。
たまたま、JRA-VAN のデータde出〜たを見ていたら、明後日(2013年7月14日)に行われる函館記念の予想を載せておりましたので、読ませていただきました。
余りにも私の競馬予想方法とは異なるので、一体どんな方が書いているのかと著者の経歴を見たら、早稲田大学社会科学部卒業と書いてあったので、私の考えも述べながら内容を抜粋させていただきたいと思います。
私には、中学卒業の学歴しかないので、仮にJRA-VANに入社できたとしても、社内の片隅の窓際の近くでぶらぶらするぐらいしかないだろうと思う。
ひょっとしたら、それすらも出来なくて、肩たたきでもされて失業状態になっている事だろうと思う。
これは、JRA-VAN だけがそうなのではなく、日本社会が全てそうなっているのだから、JRA-VANだけが特異な存在ではない。
勿論、実際にその通りであるのかを確かめた訳ではないので、違っているかも知れないが、そんな事はここではどうでも良い事なので、話を進めたいと思う。
最初に記載されている図は以下のようになっています。
■表1 函館記念の人気別成績 (09年の札幌開催を除く過去9年)
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
1番人気 | 2- 3- 0- 4/ 9 | 22.2% | 55.6% | 55.6% | 84% | 88% |
2番人気 | 2- 2- 2- 3/ 9 | 22.2% | 44.4% | 66.7% | 132% | 127% |
3番人気 | 0- 0- 1- 8/ 9 | 0.0% | 0.0% | 11.1% | 0% | 27% |
4番人気 | 3- 0- 1- 5/ 9 | 33.3% | 33.3% | 44.4% | 241% | 120% |
5番人気 | 0- 0- 1- 8/ 9 | 0.0% | 0.0% | 11.1% | 0% | 30% |
6番人気 | 1- 0- 1- 7/ 9 | 11.1% | 11.1% | 22.2% | 160% | 74% |
7番人気 | 1- 0- 2- 6/ 9 | 11.1% | 11.1% | 33.3% | 278% | 205% |
8番人気 | 0- 1- 0- 8/ 9 | 0.0% | 11.1% | 11.1% | 0% | 66% |
9番人気 | 0- 1- 1- 7/ 9 | 0.0% | 11.1% | 22.2% | 0% | 135% |
10番人気 | 0- 0- 0- 9/ 9 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0% | 0% |
11番人気 | 0- 1- 0- 7/ 8 | 0.0% | 12.5% | 12.5% | 0% | 77% |
12番人気 | 0- 1- 0- 7/ 8 | 0.0% | 12.5% | 12.5% | 0% | 112% |
13番人気以下 | 0- 0- 0- 22/ 22 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
表は若干アレンジをしておりますが、記載内容には変わりがないと思います。
この表のデータの解析結果は以下のようになっておりました。
まず表1は人気別成績。1番人気馬は【2.3.0.4】で06年のエリモハリアーら2勝。連対率はトップだが、単勝回収率・複勝回収率ともに100%には届いていない。
複勝率トップの66.7%なのは2番人気馬。こちらは単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えている。
また、最多の勝ち星3勝をあげているのが4番人気馬。一昨年のキングトップガン、昨年のトランスワープと近2年は続けて優勝馬が出ている。
以下、6・7番人気馬が1勝ずつ。勝ち馬はすべて7番人気までにおさまっている。
2着馬は1・2番人気馬で過半数を占めるが、二ケタ人気馬も2頭が連対。過去9回で馬連万馬券は2回(07年・11年)だが、昨年は4番人気トランスワープ・8番人気イケトップガンで馬連9870円。近2年は波乱で終わっている。
まず、私とは根本的に考え方が異なっているのは、色々な所で書いているのですが、過去10年などのデータ分析などと言っても、たった10個だけのデータなので分析も糞もない点です。
データとして通用させたいなら、最低でも100程度は必要でしょうし、普通なら1000個程度のデータで分析をするでしょう。
更に言わせていただければ、人気とレース結果は既にデータが出ており、私も競馬予想はどの程度的中できるものなのかに記載している通り、1番人気馬の勝率は30%前後、2番人気の勝率は19%前後、3番人気の勝率は12%前後です。
しかし、今回の函館記念でその通りの傾向になるのかは全く不明であり、誰にも分かりません。
たった9個のデータを並べて、函館記念のレース傾向云々を言うのは明らかに無謀で無理な事でしょう。
ましてデータ的には無意味な、単勝や複勝の回収率まで記載して4番人気の馬や7番人気の馬の馬券を購入するのが得であるかのような記載は、私から見れば(恐らく誰から見ても)無茶苦茶でしょう。
これも私が例としてあちこちに書いているのですが、宝くじ売場で高額の的中が出た売り場を探して宝くじを買うようなもので、今まで多く高額の的中があった売場からはもう出ないと言う考え方もできるでしょう。
「勝ち馬はすべて7番人気までにおさまっている。」などとデータを分析した結果のように書いてありますが、単勝人気の上位の馬が上位入着するのは当たり前の話で、競馬のど素人でもなければ誰でも知っている事です。
私には無意味なデータのように思えるのですが、早稲田大学社会科学部を卒業された方には有意義なデータであり、これが競馬予想のスタンダードな考え方になるのでしょう。
やはり、私は窓際でひっそりと過ごすしかなさそうです。
次のデータは以下のようなものでした。
■表2 函館記念の年齢別成績 (09年の札幌開催を除く過去9年)
年齢 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
3歳 | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0% | 0% |
4歳 | 2- 2- 2- 10/ 16 | 12.5% | 25.0% | 37.5% | 81% | 75% |
5歳 | 3- 5- 4- 27/ 39 | 7.7% | 20.5% | 30.8% | 62% | 99% |
6歳 | 1- 0- 2- 28/ 31 | 3.2% | 3.2% | 9.7% | 10% | 28% |
7歳以上 | 3- 2- 1- 35/ 41 | 7.3% | 12.2% | 14.6% | 97% | 83% |
ここでの分析結果は以下のようなものでした。
続いて表2は年齢別成績。4歳馬が2勝をあげ、勝率・連対率・複勝率ともに一番高い。
08年優勝のトーセンキャプテンら3着以内馬6頭はすべて4番人気以内だった。
10年のマイネルスターリーら最多の3勝をあげているのが5歳馬だ。3着以内馬12頭は世代別で一番多い。
逆に6歳馬は06年のエリモハリアーの1勝のみ。ただし同馬は05〜07年にかけて3連覇を成し遂げている。
6歳馬は複勝率でも他の世代に比べると低く、不振傾向だ。
逆に7歳以上は7歳馬が2勝、8歳馬が1勝。3着以内馬6頭のうち4頭は7番人気以下の人気薄だった。近2年も3着以内馬6頭中5頭は7歳以上の馬だ。
もうケチをつける気力もなくなってきましたが、根本的に分析するデータ数が不足しています。
それに、このような馬の年齢別のデータを取りたいのであれば、どの年齢馬の有力馬の頭数も考慮しなければなりません。
それを面倒なのか、TARGET frontier JVでちょこっとデータを調べて作成するものだから、中身のない(強い馬を全く考慮していない)分析結果になってしまいます。
今年は6歳馬が8頭も出走しておりますが、「6歳馬は複勝率でも他の世代に比べると低く、不振傾向だ。」などと単純に結論して本当に大丈夫なのでしょうか。
以前も書いたような気がするのですが、もっと汗をかいてデータの分析を行って欲しいと思います。
私なら、体力の衰える7歳馬以上の馬が連に絡むのはなぜなのかを少し分析するでしょうが、今はそんな気は起きないです。
ついでに、次の分析結果も我慢して記載して見ます。
■表3 函館記念の斤量別成績 (09年の札幌開催を除く過去9年)
斤量 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
51kg以下 | 0- 0- 0- 5/ 5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0% | 0% |
52kg | 0- 2- 0- 7/ 9 | 0.0% | 22.2% | 22.2% | 0% | 168% |
53kg | 0- 1- 1- 11/ 13 | 0.0% | 7.7% | 15.4% | 0% | 92% |
54kg | 2- 2- 0- 19/ 23 | 8.7% | 17.4% | 17.4% | 64% | 59% |
55kg | 2- 0- 4- 20/ 26 | 7.7% | 7.7% | 23.1% | 79% | 71% |
56kg | 3- 1- 1- 22/ 27 | 11.1% | 14.8% | 18.5% | 58% | 34% |
56.5kg | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0% | 0% |
57kg | 1- 3- 3- 7/ 14 | 7.1% | 28.6% | 50.0% | 179% | 165% |
57.5kg | 0- 0- 0- 4/ 4 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0% | 0% |
58kg | 1- 0- 0- 4/ 5 | 20.0% | 20.0% | 20.0% | 86% | 40% |
ここでの分析結果です。
表3は斤量別成績。出走数が多いのは54〜56キロの馬で、合わせて7勝をあげている。
勝率では56キロ、連対率は54キロ、複勝率は55キロの馬がそれぞれ高かった。
一方、53キロ以下は未勝利。51キロ以下は3着以内もなかった。
また、複勝率50%と非常に高いのが57キロの馬。単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えている。57.5キロ以上で唯一好走したのが03年優勝のエアエミネム。同馬は過去にG2を2勝している実績馬だった。
まず、ハンデ戦で斤量による分析などを行っても無意味に近いことが挙げられるでしょう。
御存じの通り、ハンデ戦はゴールで横一線に入線するようにJRAのハンデキャッパーが斤量を決めております。
強い馬は比較的楽に斤量を決められますが、難しいのは箸にも棒にも掛からない馬たちです。
今年のレースで言えば、Gトウケイヘイローが57.5Kで最強の馬とJRAは考えているようです。
私も実績から考えて、この馬がすんなりと逃げ切る可能性は高いと思っています。
この馬を差し切れる可能性のある馬が、次に斤量の重い56.5KのEエアソミュールなのか、56KのNアスカクリチャンなのか、Hサトノギャラントなのか、Gトウケイヘイローなのかは私には分かりません。
展開によっては、55Kの@アンコイルドにも十分にチャンスはあると私は思っています。
但し、ハンデが54K以下の馬たちはどうでしょうか。
成績からはとても買えないような馬達ばかりです。
私は、無条件に54K以下の馬は1,2着は無理だとしても良いのではないかと思っている程です。
この分析結果に従えば57Kの馬が最有力と言う事になっておりますが、あいにく今年は57Kの斤量の馬が出走しておりません。
そうすると、56.5KのEエアソミュールが有力だと結論をつけなければいけないのでしょうが、そんなに単純に決められるものではないでしょう。
このデータも私は無意味としか感じませんでした。
その他にも東西の厩舎による違いだとか枠順による違いのデータなどもありましたが、常識的なデータばかりでもあり、面倒くさいのでコメントするのは止めておきます。
私はJRA-VANに反感を持っている訳ではありませんし、特に私の場合はJRA-VANに競馬ソフトの登録もしていただいておりますので、下手に睨まれでもしたら大変です。
やはり、中卒の学歴では競馬予想も思考レベルが低すぎると言う結論にして、終わりにさせていただきたいと思います。
「中卒のくせに威張るな」 と言われそうですが、JRA-VAN とは比較にならない、ちっぽけな個人サイトですので、言いたい放題の事を言わせてください。
【後記】
私は無茶苦茶な分析だと思いましたが、このレースの結果がどうだったのかを記載したいと思います。
1着は3番人気のGトウケイヘイローが終始先頭を走っての逃げ切り勝ちでした。
2着は、55Kの7番人気の@アンコイルドでした。
ここには書いておりませんが、「人気の中心は4歳馬になりそうだが、前走鳴尾記念勝ちのトウケイヘイローは表6の逃げ切りが難しいというデータが引っかかる。」とか書いてありましたので、分析は大外れだったと言えるでしょう。
表1の分析結果によれば3番人気は勝率が0%なのですが、元々分析と呼べるような内容ではありませんので、こんなものでしょう。
3番人気、7番人気、8番人気の順に決着したのですが、7番人気は有力な人気番号には入ってますが偶然なのは明白です。
表2の馬の年齢は4歳、4歳、6歳で決着しましたが、傾向的には当たっていると言えるのかも知れませんが、1番人気の4歳馬のEエアソミュールが10着に惨敗してますから、データとしては参考にはなってないでしょう。
表3の斤量はハンデ頭の57.5Kの馬が勝ちましたが、ハンデ戦ではハンデの多い馬から流すのがセオリーですから、当たり前の結果(常識的な結果)です。
枠番も4枠は確かに1着でしたが、2,3枠の馬は惨敗してますから、データとしての価値は無さそうです。
JRA-VAN では、このようなデータを延々と何年間も載せ続けているようですが、今回の結果からも判断ができる通り、とても競馬予想の参考になる代物ではありません。
この「データde出〜た」を執筆している人は何人か居るようですが、ほとんどの人が単勝回収率や複勝回収率を予想の判断に使っているようです。
なぜ、このような(私が考えるに)無意味なデータを分析の拠り所にしているのか、中卒の私にはさっぱり理解が出来ません。
回収率が高いのは、たまたま(たった10個しか調べておりませんので)人気薄の馬がその順位とか枠とか斤量だっただけの話ではないでしょうか。
1番人気馬は馬券が売れるので回収率が低めになる傾向があるのは確かですが、7番人気ぐらいまでならデータを多くして調べると回収率に大差は出ないようです。(的中数と配当金額の関係になります)
それ以前の問題として、単勝回収率や複勝回収率で(傾向が)どうのこうのと判断するのが根本的に間違っていると思います。 (私の頭がおかしいと言われればそれまでですが)