(66)1着になる騎手

今日は特別に私の秘密資料を公開いたします。
これを見られた方は運が良いと思います。(笑)

競馬予想プログラムを作成している人は、最近は3連単の競馬予想プログラムをメインにしていると思います。
私もその一人なのですが、なぜ3連単のプログラムなのかを簡単にご説明します。
ご存じのように馬券の券種には単勝、複勝、馬連、ワイド、馬単、3連複、3連単があります。
その他にも枠連などという過去の遺物の馬券もあるのですが、儲かりませんので超初心者以外は買いません。

単勝はプロ好みの馬券と言われておりますが、予想が的中しやすい反面もっともリスクがある券種です。
2〜3千円で買っている分にはリスクは感じませんが、配当が低いために競馬のプロは10〜20万で買う事になります。
1着馬が確実そうなレースでも結構波乱が多くて予想が外れる事が多いのです。
大量の資金のある人が手っ取り早く儲けられるのも単勝であり、大損をしてしまうのも単勝なのです。
単勝は完全にギャンブルの世界の馬券で大儲けを狙って素人が手を出すのは危険な馬券であると私は認識しております。

私は今まで馬連の6点予想を中心にして予想プログラムを作成してきまいりました。
数年間に亘って予想結果を検証してきましたが、馬連での競馬必勝方法を確立するのは不可能だろうと思いました。
4割以上の的中率を維持できても回収率が低くて儲からないのです。
それで、それを補うためにプログラムの中に穴馬をピックアップするようにして高配当の配当も的中出来るようにしたりしました。
運良く穴馬が的中できれば高配当が得られますので、年によっては儲かる時もありましたがやはり安定しません。
競馬を長年やっている人ならお分かりだと思いますが、基本的に万馬券を予想する方法はありません。

そこで、安定して高配当が得られる券種は何かと探すと3連単になってしまうのです。
3連単がなぜ高配当になるのかと言うと、組み合わせ数の多さにあります。
組み合わせ数に比較して購入者の購入数が少ないので、ほとんどの人が的中出来ないからです。
競馬は波乱になる場合の方が圧倒的に多く、人気の上位馬の組み合わせや実力の上位馬を組み合わせた程度で的中できるレースは限られてしまいます。

競馬予想のプログラムを作成している人の多くが3連単の予想にシフトしているのは去年(2009年)に外国のデータ分析会社が競馬で儲けたお金を脱税していたと報道されたのがきっかけになっています。
競馬は儲からないものだと長年信じられてきましたが、ひょっとしたら3連単の馬券には競馬の必勝方法が存在するかも知れないと感じ始めたからです。
競馬予想を行うと言う事は純粋な数学の世界(確率)の事になります。
今まで競馬評論家などで行われていたように、前走のレース内容がどうだったとか、血統がどうだとか調教がどうだとかの断片的なデータで予想できるものではありません。
その程度のデータで的中出来る場合もありますが、外れる場合がほとんどでしょう。
年に数回だけ趣味で馬券を買う人ならそれでも良いでしょうが、毎週競馬をやる人は資金が続かなくなるでしょう。
3連単を的中させようと思ったら、ひたすら数多くの馬券を買う以外に方法はありません。
3連単に限らず、単勝でも複勝でも馬連でも同様なのですが、他の馬券では配当が低くて(JRAの取り分が多いので)必勝法が確立できないのです。
3連単の馬券も予想技術が進歩すればやがては儲からなくなるのでしょうが、ここ数年の間は大丈夫でしょう。

いよいよ本題に入りますが、3連単の場合には1着馬、2着馬、3着馬を正確に的中させなければなりません。
特に1着馬が予想できれば馬券の購入点数は大幅に少なくなりますから、儲かり易くなります。
競馬を予想するには、数多くの条件の中から分析しなければなりませんが、ここでは私が作成した騎手の丸秘データを公開します。
騎手別の1着になる確率(配点)をどのようにして求めようかと考えていた時に思いついたものです。
データが秘密と言うよりも、データの考え方に注目していただきたいと思います。
従来の常識に囚われない発想が必要だと思います。

騎手の能力は通常はレースで勝利した数で表されます。
毎年武豊騎手がトップでしたし、去年は内田博幸騎手がトップになりました。
では、単純に武豊騎手や内田騎手の能力が高いと考えて良いのでしょうか。
確かに能力は高そうですが、ひょっとしたら走る馬(能力の高い馬)に乗せてもらえる影響も相当数あるのではないでしょうか。
良い馬に乗せて貰えない騎手は、評価が極端に下がる事になります。
そのように考えると勝ち数よりも勝率をもっと重視すべきではないのかとか色々考えなければなりません。

私が騎手の能力の高さを評価する基準として考えだしたのは次のような事です。
騎手が1番人気を背負った時に1着になれる数の多い騎手が能力が高いのではないだろうかと言う事です。
1番人気を背負った騎手でなくても2番人気でも3番人気でも同じように思えますが、1番人気を背負った馬が人気通りに勝てる事に意味があると思います。
周りの評価も1番人気馬が惨敗するのと2番人気馬が惨敗するのとでは全く異なります。
2番人気なら冒険も多少できるでしょうが、1番人気の場合は冒険を出来ません。
冒険をしないで勝たなくてはならないのです。
つまりは、能力の低い騎手は1番人気の時に1着にはなれません。

勿論、その時の調教師やオーナーの意向もあって、何としても1着を目指せと言う人と最悪でも3着以内に入るようにと指示する場合もあるでしょう。
本人は1着になる騎乗をしたくても3着以内を外さない騎乗をする場合も中にはあるでしょう。
(競馬は建前上は全馬が1着を目指さなければなりません。)
そんな厩舎情報までは推察できませんので、ここでは1番人気になった騎手がどんな成績を残しているかのデータを公開します。
2009年度の結果です。

■2009年度の1番人気の場合の3着以内の回数と勝率

騎手名 レース数 1着 2着 3着 勝率
江田 照男 15レース 8レース 2レース 1レース 53.3%
武 幸四郎 10レース 5レース 0レース 1レース 50.0%
和田 竜二 53レース 24レース 6レース 7レース 45.3%
秋山 真一郎 30レース 12レース 6レース 3レース 40.0%
佐藤 哲三 40レース 16レース 7レース 9レース 40.0%
横山 典弘 133レース 51レース 26レース 15レース 38.3%
四位 洋文 50レース 19レース 5レース 5レース 38.0%
内田 博幸 212レース 80レース 35レース 21レース 37.7%
福永 祐一 99レース 37レース 21レース 8レース 37.4%
吉田 隼人 35レース 13レース 4レース 8レース 37.1%
勝浦 正樹 31レース 11レース 6レース 6レース 35.5%
川島 信二 17レース 6レース 6レース 0レース 35.3%
藤田 伸二 136レース 46レース 34レース 8レース 34.3%
北村 広司 97レース 33レース 25レース 14レース 34.0%
安藤 勝巳 141レース 46レース 32レース 21レース 32.6%
武 豊 267レース 87レース 54レース 35レース 32.6%
木幡 初広 28レース 9レース 4レース 6レース 32.1%
熊沢 重文 26レース 8レース 5レース 3レース 30.8%
上村 洋行 13レース 4レース 4レース 1レース 30.8%
小牧 太 75レース 25レース 14レース 11レース 30.7%
池添 謙一 36レース 11レース 8レース 4レース 30.6%
川田 将雅 87レース 20レース 13レース 12レース 29.9%
中館 英二 164レース 47レース 30レース 14レース 28.7%
田中 勝春 42レース 12レース 12レース 5レース 28.6%
岩田 康成 151レース 43レース 22レース 25レース 28.5%
浜中 俊 61レース 17レース 9レース 13レース 27.9%
蛯名 正義 80レース 22レース 18レース 9レース 27.5%
幸 英明 40レース 11レース 10レース 5レース 27.5%
松岡 正海 117レース 32レース 26レース 17レース 27.4%
三浦 皇成 81レース 22レース 16レース 7レース 27.2%
石橋 脩 36レース 9レース 5レース 2レース 25.0%
後藤 造輝 72レース 18レース 19レース 6レース 25.0%
吉田 豊 50レース 12レース 15レース 3レース 24.0%
柴田 喜臣 55レース 12レース 14レース 9レース 21.8%
国分 恭介 19レース 3レース 3レース 3レース 15.8%
丹内 祐次 8レース 0レース 3レース 1レース 0.0%

データ数が50を切る騎手のデータの信頼性は低いと思いますが、参考になる点も多いと思います。
勝ち数ではそれほどでもない和田竜二騎手(3位)や福永祐一騎手(9位)は、1番人気では1着を目指して競馬をしていると考えて良いと思います。
内田騎手(8位)や横山騎手(6位)は勝率が素晴らしく、天才的なジョッキーでしょう。
30%を超える騎手は、平均以上の能力があると考えて良いと思います。
岩田康成騎手は、勝ち数の多い騎手ではありますが、2,3着も多いですから惨敗は避けたいと言う気持ちがあるのかも知れません。
後藤騎手は勝ち数は毎年上位なのですが、なぜか1番人気の場合の勝率が悪いです。
データ数が少なくて信頼性はないですが、穴男と思われている江田照男騎手が1番人気の勝率がトップなのも面白い事です。
あくまで推定ですが、この騎手が1番人気になる事は少ないので、相当に期待された騎乗で落とせないレースが多いのでしょう。

私が冒頭に書いた’これを見られた方は運が良いと思います。’は、上位の騎手が1番人気であったなら、単勝とか馬単を買ったら儲かるのではないかと思ったからですが、もし違った結果になってしまったらお許しください。
数学的には4割程度の確率ですから、同じ傾向が続いたとしても5回に3回は外れる事になります。

私が現在作成している3連単のプログラムは、今まで以上に各競走馬の能力比較が重要になります。
各馬に各々1着になる確率、2着になる確率、3着になる確率を計算してその確率から組み合わせを作成します。
そして、何点を購入すればどの程度の的中率が得られるかを計算しなければなりません。
3連単と言っても低配当で決着する事もありますので、オッズと比較して期待値なども考慮しなければなりません。
それは純然たる数学の世界なのですが、計算を行うのはパソコンですから私はレースを見ているだけです。
やはり競馬で本気で利益を得ようとするならば、膨大なデータの分析ができなくてはなりません。
そのデータの1つが今回紹介した騎手の能力比較(私の考える)データなのです。
【追記】
このページを見てくださる方が多いようなので、1番人気に応えられる騎手が存在するものなのか、更に調べてみました。

■2010年度の1番人気の場合の3着以内の回数と勝率

騎手名 レース数 1着 2着 3着 勝率
川島 信二 8レース 5レース 1レース 0レース 62.5%
川田 将雅 91レース 40レース 10レース 14レース 44.0%
上村 洋行 39レース 17レース 3レース 4レース 43.8%
幸 英明 55レース 23レース 13レース 8レース 41.8%
柴田 喜臣 50レース 20レース 8レース 5レース 40.0%
福永 祐一 148レース 57レース 35レース 18レース 38.5%
秋山 真一郎 57レース 21レース 10レース 6レース 36.8%
蛯名 正義 115レース 40レース 20レース 13レース 34.8%
吉田 豊 69レース 24レース 8レース 14レース 34.8%
小牧 太 50レース 17レース 11レース 4レース 34.0%
木幡 初広 12レース 4レース 2レース 3レース 33.3%
岩田 康成 125レース 41レース 20レース 16レース 32.8%
松岡 正海 117レース 38レース 24レース 15レース 32.5%
石橋 脩 25レース 8レース 4レース 2レース 32.0%
後藤 造輝 98レース 31レース 24レース 11レース 31.6%
内田 博幸 170レース 53レース 33レース 26レース 31.2%
横山 典弘 157レース 41レース 21レース 19レース 31.2%
浜中 俊 59レース 18レース 13レース 7レース 30.5%
安藤 勝巳 94レース 28レース 18レース 15レース 29.8%
北村 広司 81レース 24レース 19レース 8レース 29.6%
佐藤 哲三 41レース 12レース 7レース 6レース 29.3%
四位 洋文 65レース 19レース 15レース 7レース 29.2%
中館 英二 96レース 28レース 14レース 11レース 29.2%
丹内 祐次 7レース 2レース 0レース 1レース 28.6%
藤田 伸二 130レース 37レース 27レース 24レース 28.5%
武 豊 109レース 31レース 26レース 15レース 28.4%
国分 恭介 46レース 13レース 6レース 9レース 28.3%
三浦 皇成 48レース 13レース 9レース 6レース 27.1%
江田 照男 15レース 4レース 1レース 7レース 26.7%
和田 竜二 83レース 21レース 19レース 9レース 25.3%
池添 謙一 79レース 20レース 18レース 13レース 25.3%
田中 勝春 59レース 14レース 13レース 8レース 23.7%
吉田 隼人 50レース 11レース 11レース 4レース 22.0%
武 幸四郎 15レース 3レース 4レース 2レース 20.0%
勝浦 正樹 25レース 5レース 7レース 3レース 20.0%

やはりレース数が50を切る場合にはデータは信頼できませんが、データ数の多い騎手の場合には、目安にはなりそうな気がします。
それと、1番人気になりやすい騎手と言うのも感じられて、1番人気が多い騎手と言うのは馬主や調教師の信頼が厚いと言う事も関係していそうな気がします。
勿論、競馬の世界でも良い馬に乗せて貰えるコネのような存在はあるでしょうが。
1番人気になる騎乗数の少ない騎手のデータは信頼性が低い感じがしますので、ここからは毎年1番人気の騎乗数の多い騎手だけに限定してみます。

■2011年度の1番人気の場合の3着以内の回数と勝率

騎手名 レース数 1着 2着 3着 勝率
佐藤 哲三 35レース 18レース 8レース 1レース 51.4%
池添 謙一 61レース 27レース 10レース 6レース 44.3%
藤田 伸二 65レース 28レース 11レース 8レース 43.1%
浜中 俊 80レース 33レース 13レース 10レース 41.3%
川田 将雅 106レース 41レース 21レース 10レース 38.7%
福永 祐一 171レース 66レース 31レース 22レース 38.6%
吉田 隼人 78レース 27レース 22レース 9レース 34.6%
岩田 康成 172レース 58レース 46レース 25レース 33.7%
秋山 真一郎 39レース 13レース 6レース 7レース 33.3%
中館 英二 123レース 41レース 19レース 19レース 33.3%
田中 勝春 36レース 12レース 8レース 3レース 33.3%
小牧 太 61レース 29レース 13レース 5レース 32.8%
横山 典弘 143レース 46レース 30レース 15レース 32.2%
蛯名 正義 111レース 35レース 23レース 11レース 31.5%
柴田 喜臣 52レース 16レース 14レース 5レース 30.8%
安藤 勝巳 72レース 22レース 11レース 12レース 30.8%
北村 広司 62レース 19レース 13レース 8レース 30.6%
和田 竜二 66レース 20レース 12レース 3レース 30.3%
吉田 豊 40レース 12レース 9レース 3レース 30.0%
三浦 皇成 70レース 21レース 16レース 4レース 30.0%
四位 洋文 51レース 15レース 5レース 9レース 29.4%
武 豊 111レース 30レース 13レース 21レース 27.0%
内田 博幸 56レース 15レース 8レース 15レース 26.8%
松岡 正海 90レース 24レース 17レース 12レース 26.7%
後藤 造輝 62レース 13レース 12レース 7レース 21.0%

もし、騎手の能力が1番人気に支持される回数で表せるものだとしたら、2011年度での能力の高い騎手は福永 祐一 (ふくなが ゆういち)騎手と岩田 康誠 (いわた やすなり)騎手と言う事になります。
この年は、内田 博幸 (うちだ ひろゆき)騎手が怪我で長期休養していたこともありますし、必ずしも的確ではないかも知れませんが、私はこの3人に横山 典弘 (よこやま のりひろ)騎手を加えたいと思います。
武 豊 (たけ ゆたか)騎手や安藤 勝巳(あんどう かつみ)騎手もトップ騎手である事に間違いはありませんが、失礼ながらピークを過ぎております。
【後記】
安藤騎手は2013年2月で引退を致しました。


■2012年度の1番人気の場合の3着以内の回数と勝率

騎手名 レース数 1着 2着 3着 勝率
川田 将雅 106レース 42レース 17レース 10レース 39.6%
佐藤 哲三 38レース 15レース 9レース 5レース 39.5%
和田 竜二 64レース 24レース 8レース 6レース 37.5%
浜中 俊 138レース 50レース 31レース 13レース 36.2%
横山 典弘 133レース 48レース 32レース 11レース 36.1%
内田 博幸 154レース 53レース 26レース 20レース 34.4%
四位 洋文 56レース 19レース 10レース 7レース 33.9%
三浦 皇成 101レース 34レース 21レース 7レース 33.7%
中館 英二 57レース 19レース 12レース 8レース 33.3%
吉田 豊 36レース 12レース 5レース 6レース 33.3%
岩田 康成 190レース 62レース 38レース 27レース 32.6%
秋山 真一郎 43レース 14レース 10レース 4レース 32.6%
蛯名 正義 196レース 63レース 36レース 32レース 32.1%
池添 謙一 75レース 24レース 19レース 6レース 32.0%
吉田 隼人 101レース 31レース 20レース 10レース 31.7%
福永 祐一 174レース 55レース 31レース 25レース 31.6%
田中 勝春 36レース 11レース 10レース 3レース 30.6%
小牧 太 54レース 16レース 9レース 8レース 29.6%
北村 広司 88レース 25レース 23レース 14レース 28.4%
武 豊 86レース 24レース 14レース 8レース 27.9%
藤田 伸二 44レース 12レース 12レース 6レース 27.3%
後藤 造輝 44レース 11レース 9レース 5レース 25.0%
柴田 喜臣 43レース 10レース 13レース 4レース 23.3%
松岡 正海 45レース 10レース 9レース 6レース 22.2%
安藤 勝巳 32レース 7レース 7レース 2レース 21.9%

2012年度までのデータを調べてまいりましたが、1番人気の場合の勝率を調べる以前に、はっきりしてきた事があるようです。
それは、明らかな世代の交代です。
武 豊騎手と安藤 勝巳騎手の時代は終了したと断定しても良いのではないでしょうか。
武騎手の場合は、馬主との揉め事の影響で良い馬に乗せて貰えなくなった事もあるようですが、今年(2013年)も傾向が変わる事はないでしょう。
武騎手や安藤騎手が1番人気になっても、1着になれるのは3割以下になる可能性は非常に高いです。

武騎手や安藤騎手の代わりに躍り出てきたのが浜中 俊 (はまなか すぐる)騎手や福永 祐一 (ふくなが ゆういち)騎手である事に異論を唱える人は少ないと思います。
ベテランでは相変わらず横山 典弘 (よこやま のりひろ)騎手や内田 博幸 (うちだ ひろゆき)騎手がトップ騎手として君臨をしております。
勿論、岩田 康誠 (いわた やすなり)騎手も圧倒的な信頼を得ておりますし、2012年で私が驚いたのは蛯名 正義 (えびな まさよし)騎手が196レースも1番人気になるレースに参加して32%の勝率を達成している事です。
たまたまなのかも知れませんが、今年(2013年)も目が離せない騎手となりそうです。

私が期待している騎手の一人である三浦 皇成 (みうら こうせい )騎手も勝率は悪くはありませんが、彼の才能から考えるとまだ低いような気がします。
以前のように、いつか必ず爆発的に勝利を重ねる日が来るのではないかと期待をしております。
それは、結婚生活が落ち着いてからになるでしょう。

北村 宏司 (きたむら ひろし)騎手は才能のある騎手だと思っているのですが、勝率が低いのは競馬に対する考え方にあるのではないでしょうか。
それは1番人気馬が2着になる回数が非常に多い事を見れば分かります。
調教師の指示なのかも知れませんが、人気馬を惨敗させたくないと言う考え方が強すぎるように思えます。
馬券を購入する側としては好都合の場合もありますが、1着を期待できない騎手と言うのは結局は2流騎手と呼ばれてしまいます。
このような傾向は、どうしても騎乗数の少ない騎手には見られますが、競馬ファンの醍醐味と言うのは自分の期待する馬(馬券を買った馬)が1着になる事だと思います。
潰れるかも知れないとおっかなびっくり騎乗しているような騎手には人気が集まらないでしょう。(競馬ファンは能力を出し切らないで負ける事を嫌います)
もし、負けた場合に自分の収入が減る事を考えてこのような騎乗をしているのでしたら、即刻改めて欲しいと思います。
そんな考えだとしたら、結局は自分で自分の首を絞める結果になるのではないでしょうか。

■2013年度の1番人気の場合の3着以内の回数と勝率

騎手名 年齢 騎乗数 1番人気
レース数
1番人気
1着
1番人気
2着
1番人気
3着
1番人気
勝率
全レース
勝率
川島 信二 31 350レース 7レース 4レース 0レース 1レース 57.1% 3.1%
吉田 豊 38 736レース 29レース 14レース 3レース 6レース 48.3% 6.5%
江田 照男 41 663レース 9レース 4レース 3レース 0レース 44.4% 3.9%
後藤 造輝 39 199レース 16レース 7レース 0レース 1レース 43.8% 11.6%
柴田 喜臣 47 643レース 42レース 17レース 10レース 3レース 40.5% 6.8%
田辺 裕信 29 879レース 50レース 20レース 6レース 8レース 40.0% 10.0%
藤田 伸二 41 465レース 44レース 17レース 6レース 5レース 38.6% 10.8%
福永 祐一 37 844レース 181レース 69レース 45レース 20レース 38.1% 15.5%
四位 洋文 41 406レース 53レース 20レース 10レース 5レース 37.7% 12.1%
ルメール 34 171レース 32レース 12レース 7レース 2レース 37.5% 17.0%
池添 謙一 34 495レース 35レース 13レース 4レース 2レース 37.1% 7.7%
田中 勝春 42 740レース 30レース 11レース 2レース 5レース 36.7% 7.8%
川田 将雅 28 724レース 159レース 58レース 33レース 18レース 36.5% 16.6%
中館 英二 48 262レース 31レース 11レース 1レース 3レース 35.5% 9.2%
松田 大作 35 609レース 31レース 11レース 10レース 2レース 35.5% 7.7%
北村 友一 27 657レース 34レース 12レース 7レース 2レース 35.3% 7.9%
菱田 裕二 21 832レース 43レース 15レース 11レース 4レース 34.9% 6.3%
北村 広司 33 898レース 100レース 34レース 20レース 8レース 34.0% 11.2%
武 豊 44 649レース 118レース 40レース 13レース 13レース 33.9% 14.9%
浜中 俊 25 862レース 175レース 59レース 34レース 25レース 33.7% 13.8%
岩田 康成 39 854レース 182レース 61レース 40レース 20レース 33.5% 13.0%
高倉 稜 22 726レース 22レース 7レース 4レース 4レース 31.8% 4.4%
内田 博幸 43 897レース 178レース 56レース 23レース 20レース 31.5% 12.7%
横山 典弘 45 670レース 128レース 40レース 27レース 14レース 31.3% 12.4%
三浦 皇成 24 861レース 52レース 16レース 14レース 7レース 30.8% 7.6%
丸山 元気 23 665レース 46レース 14レース 9レース 5レース 30.4% 6.9%
戸崎 圭太 33 866レース 132レース 42レース 24レース 19レース 30.2% 13.0%
秋山 真一郎 34 577レース 48レース 14レース 10レース 7レース 29.2% 7.3%
幸 英明 37 963レース 63レース 17レース 11レース 14レース 27.0% 6.5%
小牧 太 46 628レース 37レース 10レース 7レース 8レース 27.0% 7.2%
吉田 隼人 30 752レース 72レース 19レース 14レース 7レース 26.4% 7.3%
蛯名 正義 44 773レース 119レース 29レース 21レース 20レース 24.4% 11.1%
和田 竜二 36 832レース 45レース 11レース 11レース 3レース 24.4% 5.8%
松岡 正海 29 732レース 30レース 6レース 6レース 6レース 20.0% 4.9%
武 幸四郎 35 407レース 14レース 2レース 2レース 2レース 14.3% 5.7%
熊沢 重文 45 475レース 14レース 3レース 9レース 4レース 13.0% 2.3%

2013年度は、調べる騎手を更に増やしてデータも細かく取りました。
最近は1番人気の時の勝率の重要性に気が付きましたので、随所に1番人気の時のデータを書いておりますから、このページをご覧になった方だけが得をすると言う事はなくなりました。(笑)
それでも、1番人気になるレースの回数や1番人気になった時の1,2,3着の回数を見れば、騎手のレベルやランクが容易にわかるのではないかと思います。
ここから得られるデータは、決して目新しいものではありませんが、今までは何となくだった事がはっきりと確信できるようになると思います。

2013年度の結果から言える事は、現在躍進している騎手は、福永祐一騎手と川田将雅騎手、浜中俊騎手であるのは間違いありません。
この3人は2014年も目を離せないと思います。
これらの騎手が単勝の1番人気になっていたら、3割以上の確率で1着になります。
たった3割かよと言われると思いますが、150レース以上も消化して3割以上の勝率をキープするのは大変な事です。
これらの騎手の単勝を3回買って1回も的中できなければ、相当のヘボだと考えても良いです。

相変わらず安定しているのは、岩田康成騎手と内田博幸騎手でしょう。
人気騎手だけに、単勝を買っても儲かりませんが、安定性があります。
武豊騎手の取捨に迷っている人は多いと思いますが、データを見ても分かる通り、無視はできない騎手です。
やや隠れた存在ですが、北村広司騎手も1番人気の時は要注意騎手でしょう。
2013年の成績が悪くて驚くのが蛯名正義騎手です。
例年からは考えられない成績ですから、今後も同じ傾向になるのか観察する必要がありそうです。
小牧太騎手や吉田隼人騎手も、私が思っているイメージよりも悪い成績でした。

レース数が少なくてデータの信頼性は薄いですが、このデータの上位の騎手が1番人気だった場合は無視しない方が良いかも知れません。
最下位の松岡正海騎手は去年もほぼ最下位ですから、1番人気でも単勝を買うのは怖いです。
安定性のない騎手とは、こんな騎手の事を言うのでしょう。
ほとんどの人にとっては当たり前のデータでしょうが、前述したようにぼんやりしたものがデータで形に見えてきたと思います。
単勝を買うなら、1着の回数が2着の回数よりも断然多い騎手を買うべきです。
悪くても2着は確保しようなどと考えて騎乗している騎手は、結局は1着にも成れません。

■2014年度の1番人気の場合の3着以内の回数と勝率

騎手名 年齢 騎乗数 1番人気
レース数
1番人気
1着
1番人気
2着
1番人気
3着
1番人気
勝率
全レース
勝率
熊沢 重文 46 288レース 12レース 7レース 1レース 1レース 58.3% 6.3%
蛯名 正義 45 827レース 123レース 50レース 21レース 15レース 40.7% 12.9%
田辺 裕信 30 835レース 62レース 24レース 9レース 9レース 38.7% 9.0%
丸山 元気 24 563レース 26レース 10レース 3レース 1レース 38.5% 5.9%
戸崎 圭太 34 972レース 210レース 78レース 26レース 27レース 37.1% 15.0%
菱田 裕二 22 727レース 60レース 22レース 10レース 7レース 36.7% 8.8%
四位 洋文 42 375レース 41レース 15レース 2レース 6レース 36.6% 10.7%
幸 英明 38 939レース 49レース 17レース 7レース 6レース 34.7% 6.6%
浜中 俊 26 835レース 159レース 55レース 28レース 16レース 34.6% 15.0%
内田 博幸 44 709レース 88レース 30レース 13レース 12レース 34.1% 9.4%
江田 照男 42 707レース 15レース 5レース 2レース 1レース 33.3% 4.1%
高倉 稜 23 533レース 9レース 3レース 1レース 1レース 33.3% 2.6%
福永 祐一 38 751レース 176レース 58レース 36レース 24レース 33.0% 15.7%
三浦 皇成 25 779レース 94レース 31レース 16レース 13レース 33.0% 9.4%
吉田 隼人 31 603レース 58レース 19レース 12レース 5レース 32.8% 8.6%
川田 将雅 29 573レース 125レース 40レース 20レース 28レース 32.0% 16.6%
後藤 造輝 40 388レース 35レース 11レース 7レース 1レース 31.4% 8.8%
池添 謙一 35 503レース 45レース 14レース 8レース 8レース 31.1% 8.9%
和田 竜二 37 957レース 68レース 21レース 17レース 7レース 30.9% 7.1%
岩田 康成 40 905レース 190レース 58レース 48レース 28レース 30.5% 15.0%
柴田 喜臣 48 595レース 43レース 13レース 6レース 7レース 30.2% 8.1%
秋山 真一郎 35 577レース 43レース 13レース 13レース 4レース 30.2% 8.0%
川島 信二 32 345レース 10レース 3レース 2レース 1レース 30.0% 6.1%
北村 広司 34 1016レース 159レース 47レース 30レース 24レース 29.6% 11.5%
田中 勝春 43 704レース 41レース 12レース 7レース 4レース 29.3% 6.8%
武 豊 45 672レース 126レース 36レース 35レース 10レース 28.6% 12.8%
横山 典弘 46 644レース 83レース 23レース 15レース 10レース 27.7% 11.8%
武 幸四郎 36 413レース 23レース 6レース 5レース 3レース 26.1% 6.8%
松岡 正海 30 721レース 27レース 7レース 0レース 4レース 25.9% 5.7%
松田 大作 36 548レース 35レース 9レース 9レース 2レース 25.7% 6.0%
吉田 豊 39 734レース 28レース 7レース 7レース 3レース 25.0% 5.7%
藤田 伸二 42 529レース 38レース 9レース 7レース 6レース 23.7% 6.2%
小牧 太 47 681レース 60レース 14レース 11レース 10レース 23.3% 9.1%
北村 友一 28 729レース 37レース 8レース 6レース 9レース 21.6% 5.9%
中館 英二 49 162レース 10レース 0レース 2レース 0レース 0.0% 5.6%

2014年のデータですが、1番人気の勝率順に並べておりますから熊沢騎手が58%でトップですが、この騎手は騎乗数も少なく、年齢的に見ても引退は近いと思います。
仲舘騎手も、この成績と騎乗依頼数の激減から見て、もう引退せざるを得ないでしょうね。
蛯名騎手の大躍進は、私は直線での騎乗方法の変更によるものではないかと思っています。
外人騎手がスタートの時によくやる手法ですが、直線で尻を引いて馬の背中に尻を付けたり離したりしてはずみを付けるやり方です。
岩田騎手なんかも馬によっては、やっておりますし、最近は騎手の中にも結構見かけるようになりました。
馬によると思いますが、直線でのもう一伸びには良い方法なのかも知れません。

今年(2015年)に躍進する騎手は戸崎圭太騎手でまず間違いはないでしょう。
年齢的にみても絶頂期だと思います。
この騎手が1番人気の時に単勝を買えば、的中する実感を結構得る事が出来ると思います。
若い菱田裕二騎手にも注目ですね。トップジョッキーに入れる素質があるかどうか、今年が試される時期でしょう。
浜中騎手と田辺騎手は引き続き注目の騎手になるでしょう。
川田騎手も成績は悪くありませんが、昨年より騎乗数が減っているのが気になります。
武豊騎手と横山騎手は年齢的な限界に近いので、成績は下がる一方ではないかと思います。
個人的には三浦騎手がもう一花咲かせるのではないかと思っているのですが、まだエンジンは掛かっておりません。
北村騎手の騎乗数の大幅な増加は異常ですね。
能力が認められて来ているのは確かでしょうが、体力的に大丈夫なんでしょうか。