競馬予想のサイトは数多く見てきたし、現在も見続けている。
見ていて気がつく事はリンク切れになっているサイトが非常に多いことである。
年の初めに競馬で100万円を儲ける記録などと題してサイトを公開しても、1ヶ月も経たない内に損失ばかり膨らんで到底無理である事に気が付いて閉鎖してしまうサイトが多い。
ギャンブルを甘く見て、計画を立てればその通りにでもなると考えている人が後を絶たないようである。
恐らくは10万馬券を数回的中させれば良いだけだろうと考えて大穴の馬券ばかり買い漁った結果だろうが、10万馬券どころか万馬券程度でも的中させるのがどれほど難しいものであるのかを理解していないのだろう。
良く聞く言葉にホームランはヒットの延長であるとか、ホームランは狙って打てるものでは無いと言うのがあるが、私は万馬券も堅い馬券の延長上にあると考えている。
万馬券狙いだからと言ってやたら本命馬を外した買い方をしても万馬券は的中できない。
はっきり言うと本命馬をまともに予想できない間は、万馬券などは当たるはずが無いのである。
鉄板のように思えるレースが何らかの偶然によって崩れる事で万馬券は生まれたり、予想が出来ない程レベルが拮抗しているレースで万馬券は生まれるのである。
つまりは、競馬予想の難しさや恐ろしさを知り得た者のみが万馬券を的中できるのである。
本来ならば堅い馬券をコンスタントに的中できておれば、とんとん程度は維持できるはずなのだが、どんなに頑張っても7〜8割程度が回収できれば良い方のようである。
それで多くの人は万馬券を追い続けるのだが、万馬券を狙った予想ばかりしていると2度と這い上がれない泥沼の中に入り込むような気がする。
まともな予想をしていた時は悪くても7割程度は回収できたのが、万馬券を狙いだしてから投資金額の5割にも満たない回収金額で1年が終わってしまう場合がある。
浮き沈みが激しくなるので、競馬の初心者なら絶対に万馬券狙いで馬券を買ってはいけないだろう。
ひたすら堅い予想に徹して年間の回収率が8割以上になれたら徐々に予想の幅を広げて万馬券を含めるべきだと思う。
競馬予想サイトの中には10万馬券を的中させているサイトも多いが、それこそ血の滲むような努力をして辿り着けたレベルだろうと思う。
堅い馬券で競馬をやっている限り年間100万も200万も儲ける事は出来ないが、100万も200万も失うような事も決して無い。
最初から競馬で100万を儲けようなどと欲張らないで、まず損をしない競馬に徹するべきであると私は考えている。
それに徹する事が出来た時に初めて万馬券や10万馬券の世界が見えてくるものだろう。
私も最近になってようやく購入馬券の手を広げて買う余裕が少しづつ出てきた。
例えば3連単の馬券で、もし的中すれば20万馬券や30万馬券の配当も得られる配当の馬券も含んでいる。
こんな馬券が的中した事は1度もないが、馬券を買っていなければ的中する事も無い訳だから多少は余裕が出てきたのだと思う。
その余裕はどこから生まれるのかと言えば、堅い馬券や稀に的中する高配当の馬券によって得られるのである。
以前より馬券の買い方も旨くなってきたと感じている。
馬連だけではなくワイドや馬単、3連複などから買う馬券を選んだり複合して買ったりしている。
まだまだ単勝や複勝に数千〜数万円の金額で自信を持って買えるレベルにはないが、いずれはそう成りたいものだと思っている。
私の当面の目標は損をしない競馬をやる事である。
そのためには万馬券を的中させる事も必要であるかも知れないが、決して万馬券の的中を狙って競馬予想はしていないつもりである。
これが私の考えている競馬の正道なのだが、本当にそうなのかどうかは私には判らない。
ただ、万馬券を的中させる狙いのみで馬券を買うのは愚の行為であるとは感じている。