(43)負けない競馬をしよう

このタイトルが、私の今年(2008年度)の目標です。
損をしない馬券の買い方や競馬への接し方は、本来は競馬評論家と称している人達が手本を示して指導しなければいけない事なのでしょうが、私の見る限りでは所詮はお笑い芸人なんだろうなと呼べる人と無難な予想ばかりしてお茶を濁している人達ばかりです。
競馬が荒廃してきているのも、このような人達の影響も多分にあると私は思っております。
人気馬しか的中させる事ができない競馬評論家では、競馬に見向きもしなくなる人が増えるのも当然でしょう。
インターネット上の競馬関係のサイトの競馬の捉え方も、一攫千金を求めるものばかりで年間数百万が儲かる方法だとかで怪しげな情報や怪しげな本を売りつけたりする詐欺まがいの物ばかりのようです。
言葉に釣られる人が1人でも居れば儲け物とでも言わんばかりでは、これまた競馬から遠ざかる人を増やすだけでしょう。
ごく一部の良識ある人達が、競馬と真摯に向き合って長く続けられる競馬のやり方を披露しているだけです。
私も競馬歴は長いのですが、ただ単に長くやってきたと言うだけで、どうやら競馬の本質は全く掴んでいなかったようです。
ここ2,3年の間にようやく競馬の本質と競馬に接する方法が解かりかけてきたように思います。

私が競馬との付き合い方や競馬の本質と考えている事を述べてみたいと思います。
まず、競馬で一攫千金を狙うのは根本的に間違えているだろうと言う事です。
少なくとも長期に亘って競馬を楽しもうとするのであれば、この考えは捨てるべきだと思います。
10万馬券が当たった、30万馬券が当たった、50万馬券が当たったと言う人もおりますが、最初からそのような馬券を選んで買うのであれば遠からず資金的に行き詰ってしまいます。
このような買い方ができる人は競馬を宝くじと同等に捉えており、年に数レースしかやらない人でしょう。
それならば、なんとかやっていけるでしょうし、偶然に的中する事も無いとは言えません。
もし、どうしても一攫千金を狙いたいのであれば、宝くじを買う事をお勧めします。
これならば、年に2,3回しか発売されないでしょうから、資金的に行き詰る事は無いでしょうし、万一当たりでもすれば当選金額が違います。
一部の競馬評論課家と称している人が、やたら穴馬予想ばかり行って一攫千金的なやり方を示しておりますが、私ははっきりとそれが間違った馬券の買い方であると断言できます。
競馬は競走能力の高い馬が概ね勝つものであり、色々な原因で偶然に能力の低い馬が勝つ事に期待するやり方は、いずれは資金的に破綻してしまう事は間違いありません。
’競馬は的中する馬券を買わなければいけない。’この基本的な事を忘れてはいけないでしょう。

最も的中し易い馬券は何かと考えた場合には、絶対に3連単ではないでしょうし、3連複でもないでしょうし、馬単でも馬連でもないでしょう。
ワイド?違いますね。
やはり複勝がもっとも的中させやすい馬券であるのは疑う余地はないでしょう。
馬を見る力の無い私のような人間であれば、1番人気馬の複勝を買う事が最も損をしにくい馬券の買い方であると言えるでしょう。
それが判っていても複勝を買えないのは、配当が低いからに他なりません。
仮に1万円で買ったとしても2〜3千円儲けでは、確かにたかが知れております。
しかしながら、忘れかけている競馬の本質はここにあると思います。
競馬で大儲けをしようとするから、競馬はいつまでたっても儲からないのでは無いでしょうか。

恐らくは、競馬は貧乏根性の人が参加するべきものでは無いのです。
馬主が自分の馬の単勝や複勝に1000万円を賭けた場合の事を考えて見ましょう。
圧倒的な人気になって、110円の配当だったとしても、100万円の儲けであり、決して少ない金額とは呼べないでしょう。
やはり、競馬はお金の無い人はやるべきでものでは無いと考えるべきなのかも知れません。
あるいは、お金の無い人が競馬をしても儲かったと感じることは出来ないと言うべきでなのでしょうか。
なぜか個人が行う株取引はなかなか儲ける事ができない事と似通った部分があると思います。

実際にやれるかどうかは別にして、競馬の本質がわかれば負けない競馬のやり方はおのずと判ってくると思います。
配当は低いが的中率の高い単勝や複勝の馬券を大金で買うか、儲けが少なくても満足して喜べる精神力を持つかです。
もし、絶対に的中できる馬券と言うものがあるならば、どんな人でも購入に躊躇する事は無いでしょう。
絶対と呼ぶ事に最も近い買い方が、複勝や単勝を買う事ではないでしょうか。
本来の競馬のプロと呼べる人が、単勝や複勝を好んで買っていることが最近は少し理解できてきたような気がしております。
彼らも一攫千金を狙う競馬ではなく、長く続けても負けない競馬をしているのだと思っています。

繰り返しますが、テレビに出てくる競馬評論家と称する人達のやり方を真似てはいけません。
やたら穴馬ばかり取り上げる人は、私には単に受けを狙っているとしか思えません。
又、人気馬ばかりしか取り上げられない人は、確かにそこそこ当たりますが、投入金額の6〜7割程度しか回収する事ができません。
数は少ないですが、本物の競馬のやり方を行っている人も間違いなく存在しております。
そのような方達のやり方を真似て、損をしない競馬をしようではありませんか。

後日たまたまある競馬予想プロのサイトを見ていたらこんな事が書いてありました。
”勝負事を継続していく上で大事なのは、「大きく儲ける事にこだわるよりも、いかにして資金を減らさず安定を保てるか」という事じゃ無いかと思っています。”
まさに「我が意を得たり」の言葉で、自分の考えに自信を持つ事ができました。