(31)宝くじ売り場と競馬の関係

私は宝くじは買わない人間だが、宝くじを買うにも研究が必要と思っている人が多い。
それは何かと言うと、宝くじが当たった人の多い宝くじ売り場を調べてそこから買うのだそうである。
そう言えば宝くじ売り場にも、この売り場から高額が当たったとか書いてある。
本当に高額が的中した売り場は、宝くじが当たり易いのだろうか。
考えるだけでも馬鹿馬鹿しいのだが、本当にそう信じている人が実に多い気がする。

敢えて可能性を考えるとしたら、宝くじの当たり番号の決定の方法に同一性があり、宝くじの配送方法にも一定の決まりがあるなら、ほんの僅かではあるが確率的には考えられるかもしれない。
但し、それでも数万回のデータを見ればの話である。
それ以外の要素で説明するとしたら、超自然的な方法になってしまう。
例えば神の存在だとか、天の命だとか先祖の霊のご加護によるものとかと言う事を想定しなければならない。
私はそう言った現象をまるっきり否定する人間ではないし、逆に人間が悪い事ができにくいのは、神のようなものを恐れているからではないかと思っている。
ただ、やたらそんな事にのめり込んでしまうと、怪しげな壷を売りつけられたり、妙な組織に入らされたりしてお金を巻き上げられるのがおちである。

何時だったか、お守りの配送車が交通事故を起こした事が報じられた。
お守りを何万個積んでいても、事故が起きない訳ではないのである。
お守りを積んでいるからと安心して運転するよりも、お守りを積んでないので慎重に運転しようと言う方が余程事故が起こりにくい気がするのである。
超自然的なものに期待して行動すると言うのは、あまり誉められた事では無いような気がする。

競馬の予想にも実に色々な要素が考えられる。
全ての要素はほんの少しずつ関係しあっているのだから、出来るだけ多くの要素を拾い集めて予想するのが的中し易いと言う考え方がある。
この考え方は基本的には間違ってはいないと思う。
しかし、競馬予想に宝くじ売り場的な要素をいくら取り入れた所で的中率は向上しないであろう。
巷には余りにも無駄(無意味)な情報が氾濫しているような気がする。