(14)的中させ易いレース(検証)

競馬には的中させやすいレースとそうでないレースがあるはずです。
つまり、荒れやすいレースと順当に決まる事の多いレースです。
最初に、予想が難しいレースはどの程度荒れているのか調べて見る事にします。
予想の難しそうなレースをピックアップしてみます。

1.新馬戦のレース
2.ハンデ戦のレース
3.障害戦のレース

私は上記の順で、予想は難しいのではないかと考えました。
特に新馬戦は、1度もレースの記録が無い訳ですから、馬の強さも比較しにくいはずですし、荒れやすいのではないか考えます。
実際はどうなのか、調べてみました。

2005年度の新馬戦の結果(251レース中)

人気    勝レース  割合
1番人気 84レース 33.4%
2番人気 46レース 18.3%
3番人気 42レース 16.7%
4番人気 23レース 9.1%
5番人気 16レース 6.3%
6番人気 15レース 5.9%
7番人気 9レース 3.5%
8番人気 5レース 1.9%
9番人気 3レース 1.1%
その他 8レース 3.1%

難しいはずの新馬戦が、1番人気の単勝を買っておけば3回に1回は的中するようです。
これを見ると、わざわざ過去のデータを分析する事に、どれだけの意味があるのか疑いたくなります。
新馬戦が予想外(私から見て)に的中させやすい理由を考えましたが、出走馬のレベル差が大きいのではないでしょうか。
このぐらいの的中率があるのであれば、馬を見る目がある人なら、新馬戦でも十分に儲ける事は可能だと思います。
新馬戦は予想が難しいとは言えないと思います。

それなら、ハンデ戦なら大荒れ続出だろうと調べてみました。

2005年度のハンデ戦の結果(203レース中)
人気    勝レース  割合
1番人気 55レース 27.4%
2番人気 36レース 17.7%
3番人気 33レース 16.2%
4番人気 21レース 10.3%
5番人気 14レース 6.8%
6番人気 12レース 5.9%
7番人気 8レース 3.9%
8番人気 5レース 2.4%
9番人気 6レース 2.9%
その他 13レース 6.4%

これも、特に大荒れしていると言える雰囲気ではありません。
確率的には高くありませんが、競馬はかなり人気通りに決着しているようです。
障害レースも調べてみましょう。

2005年度の障害レースの結果(133レース中)
人気    勝レース  割合
1番人気 46レース 34.5%
2番人気 27レース 20.3%
3番人気 15レース 11.2%
4番人気 11レース 8.2%
5番人気 5レース 3.7%
6番人気 9レース 6.7%
7番人気 10レース 7.5%
8番人気 3レース 2.2%
9番人気 2レース 1.5%
その他 5レース 3.7%

障害レースでも、単勝の1番人気を買っておけば3回に1回は当たるようですし、2番人気を含めると50%以上的中するようです。
私が予想が難しいと思っていたレースは、そのような傾向は感じる事ができませんでした。

一般的には、ダートの短距離が的中させ易いと思われています。
実際にそうなのか調べて見る事にしました。

2005年度以降の京都ダート1200mレースの結果(79レース中)
人気    勝レース  割合
1番人気 29レース 36.7%
2番人気 15レース 18.9%
3番人気 14レース 17.7%
4番人気 5レース 6.3%
5番人気 4レース 5.0%
6番人気 4レース 5.0%
7番人気 2レース 2.5%
8番人気 0レース 0%
9番人気 0レース 0%
その他 6レース 7.5%

確かに、当てやすい傾向を感じる事ができました。
「その他」は1着に10〜12番人気の馬がきた6レースでしたが、そのうち5レースは2着が1番人気でした。
いつでも、抜き去れるとつい油断をしたのではないでしょうか。